東京交響楽団の時代
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1951年に東京交響楽団と改称、回次を引き継いだ第35回定期演奏会が3月に開催された。その後演奏活動を重ね、1956年5月には財団法人東京交響楽団となった。 1964年にTBSとの専属契約を打ち切られる等の理由で経営が破綻し、3月26日財団法人を解散、3月31日楽員管理による自主運営のオーケストラに改組して再出発し、4月15日披露演奏会が行われた。その後、1980年に財団法人として再び認可を受けた。1988年からはすかいらーくが、澤田秀雄が理事長に就任した2012年9月以降はエイチ・アイ・エスが、メインスポンサーを務めている。 歴代の指揮者には、近衛秀麿、上田仁、アルヴィド・ヤンソンスなどがおり、特に称号は贈られなかったが136回もの演奏会を振ったエドゥアルト・シュトラウス2世も初期の貢献者である。1964年から2004年まで秋山和慶が初代音楽監督及び常任指揮者を務めた。2020年4月現在、第3代音楽監督にジョナサン・ノットをはじめ、桂冠指揮者に秋山和慶、ユベール・スダーン、特別客演指揮者に飯森範親などを擁する。 これまで19カ国64公演を行ったほか、全国各地で数々の公演を行っている。全国2か所のホール施設で、フランチャイズ・オーケストラとして定期演奏会を行っている。2002年に神奈川県の川崎市とフランチャイズ契約を結び、2004年7月に開館したミューザ川崎シンフォニーホールで、1998年に新潟市と準フランチャイズ契約を結び、同年開館の新潟市民芸術文化会館(りゅーとぴあ)で、それぞれ年数回定期公演を行っている。 『題名のない音楽会』(東京12チャンネル→テレビ朝日)は、元々TBSとの契約を打ち切られテレビ出演がなくなった同楽団に活躍の場を与えるために作られた番組であり、同楽団は現在も番組に出演を続けている。 2011年3月11日に発生した東日本大震災の被害により、本拠地のミューザ川崎シンフォニーホールは2013年3月31日までの約2年間利用できなくなった。この間、川崎市教育文化会館、昭和音楽大学テアトロ・ジーリオ・ショウワ、洗足学園音楽大学前田ホールなどで代替公演を実施した。 年に約3か月間、新国立劇場のオーケストラピットにおける演奏を担当している。 東京交響楽団専属アマチュア合唱団の東響コーラス(1987年9月11日創立)がある。 2002年より、サントリーホールとこども定期演奏会を行っている。
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