東京の副都心
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 15:36 UTC 版)
都心への業務機能の分散の観点から、東京都が策定した副都心は7か所存在する。 新宿副都心(新宿区) 渋谷副都心(渋谷区) 池袋副都心(豊島区) 上野・浅草副都心(台東区) 錦糸町・亀戸副都心(墨田区・江東区) 大崎副都心(品川区) 臨海副都心(港区・江東区・品川区) 新宿・渋谷・池袋の3地区は1958年に東京都心の機能分散を目的に指定され、副都心の中でも最も重要な地域であるため『3大副都心』と称されることがあり、指定からちょうど半世紀を経た2008年にはこの3地区を結ぶ地下鉄路線がそのまま「副都心線」の名称で開業した。特に新宿副都心に関しては西新宿を指すことが多く、他にも「新宿新都心」と言われることもある。新宿駅・渋谷駅・池袋駅はその鉄道交通の利便性から世界最大級のターミナル駅として発展しており、百貨店や専門店などの商業施設が多数集積し、都心部に匹敵する巨大繁華街へと成長した。ただし、丸の内や大手町(いわゆる大丸有)といった都心のオフィス街と比べると、業務機能の集積は及ばない。 上野・浅草、錦糸町・亀戸、大崎は1982年にバランスの取れた東京の育成を目的として副都心に追加された。そして、1995年(平成7年)に臨海副都心が追加された。 鉄道が電化されるまでは皇居付近への乗り入れが認められていなかったため、北は上野、南は新橋、東は両国橋(現両国)、西は万世橋(後の交通博物館前)が端点となっており、品川・渋谷・新宿・池袋・上野が他の鉄道路線との接続駅となった。3大副都心及び上野・浅草は、東京市が戦前に私鉄の都心(山手線内と15区内の大部分)乗り入れを認めなかったことから、郊外へのターミナル駅として発達した。上野は東北・北陸方面への「北の玄関口」として発達し、京成電鉄の拠点ともなった。古くから繁華街であった浅草は東武鉄道の拠点ともなった。また、池袋は東武および西武の、新宿は京王・小田急・西武の、渋谷は東急・京王の、品川は京急のそれぞれ拠点として発展を遂げた。 臨海副都心以外の6副都心は「副都心整備指針」で、臨海副都心は「臨海副都心まちづくり推進計画」などで定められている。そのため、東京都の都市計画では、6副都心と臨海副都心は別扱いになることがある。たとえば、6副都心には定められている業務商業市街地ゾーンや複合市街地ゾーンが臨海副都心にはないなどである。 新宿副都心の内、都庁がある新宿区西新宿を特に新都心という場合もある(新宿副都心全体を指す場合もある)。 新宿副都心 渋谷副都心 池袋副都心 上野・浅草副都心 錦糸町・亀戸副都心 大崎副都心 臨海副都心
※この「東京の副都心」の解説は、「都心」の解説の一部です。
「東京の副都心」を含む「都心」の記事については、「都心」の概要を参照ください。
- 東京の副都心のページへのリンク