東京の出光美術館
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出光興産創業者である実業家・出光佐三が長年に亘り収集した美術品を展示するため、1966年(昭和41年)に開館した。帝国劇場、ならびに出光興産と関連会社の本社が入居する帝劇ビル の9階にあり、館内のロビーからは隣接する皇居外苑が一望できる。収集品は日本・東洋の古美術が中心で、日本や中国の絵画、書跡、陶磁などが系統的に収集されている。特色あるコレクションとしては唐津焼、仙厓義梵の書画1000点超 などがある。また、ジョルジュ・ルオー、サム・フランシスなどの西洋近現代美術の収集もある。開館後も収集を継続しており、1983年には国宝の『伴大納言絵巻』を購入、2019年には若冲の『鳥獣花木図屏風』や応挙の『虎図』などを含むプライスコレクションの一部190点を、山口桂が統括したクリスティーズのプライベートセールを仲介して購入した。 館内は2年かけて2007年に全面改装され、通常の展示室の他に茶室朝夕菴(ちょうせきあん)、陶片資料室、ルオーとムンク専用の展示室がある。陶片資料室は1966年の開館時に陶磁器研究家小山富士夫によって設けられ、世界各地の窯跡から発掘された陶磁器の破片が系統的に展示されている。
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