暗闇大使から生まれた者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/14 22:58 UTC 版)
「仮面ライダーSPIRITS」の記事における「暗闇大使から生まれた者」の解説
ニードル達のように人間から改造された者ではなく、暗闇大使が自身から直接生み出した怪人(そのため、改造人間ではなく人造人間(ホムンクルス)に近い存在である)。普段こそ人間体だが、人間としての名前はない。 村枝は、他の怪人と異なる設定にしたのは、暗闇大使が不完全な状態であることを表現するための時間稼ぎであると述べている。また合体するという設定は、ゼクロスの成長を描写するためのバトルインフレ表現であったとしている。 ジゴクロイド 蟻地獄の怪人。人間態はハードロッカー風の若者型で、リーダーを自称するメタ発言もしていた。性格は残虐そのもので、殺戮に悦びを見いだしている。随一のバイクテクニックを持っており、ハンドルを握らずとも運転が可能。怪人態になると、鎌状の両腕からは振動波を発生させ、触れたもの全てを砂塵に変えることができる。高い再生能力と融合能力を持ち、一度は零距離からのZXキックで敗れるが、焼け焦げた外皮を脱ぎ捨てて真っ白な人間態となり、すぐ再生。然し怪人態に変身する能力は失ったため、カマキロイドと強引に融合してダブルロイドとなり(カマキロイドに対しては一方的に気があったらしく、彼女と融合する際は「愛し合おうぜ」などという、際どい発言もしていた)、再びZXとその応援に駆け付けたライダーマンやスーパー1と激闘を繰り広げる。そして更にカニロイドとも融合してトリプロイドとなり満身創痍のZXに止めを刺そうとするが、完全に記憶を取り戻したZXの圧倒的な力の前には敵わず、全ての腕をマイクロチェーンで縛られての電撃、衝撃集中爆弾、電磁ナイフ、そしてZXパンチを立て続けに食らいボロボロに。そのまま空中へと牽引され、ZXキックで真っ二つとなって敗れ去る。その後も彼らは背骨の一節だけとなった姿で辛くも生き延びていたが、ニードルに髪の毛を撃ち込まれて、遂に絶命した。 デザインはほぼ原作どおりで、着脱式だった両腕の鋏も変形式になっている。 カマキロイド カマキリの怪人。人間態はウェーブがかった長髪に、スーパーモデル風の美貌を誇る女性型。怪人態になると、鎌鼬を放つことのできる右腕の巨大かつ鋭利な鎌と、指先から出す麻酔効果のある煙を武器とする。三人の中では最も感情表現が豊かで、人を斬り刻むのが大好き。滝に「悪趣味な女」と罵られるが、自身は「外連って言ってよ」と言い返すユーモアもある。煙で動けなくされた人々を盾にZXをいたぶろうとしたが、逆にマイクロチェーンで結界を張られて身動きを封じられた上、電磁ナイフで逆袈裟懸けに斬られ、大ダメージを負う。しかしジゴクロイドとの融合によって、ZXの表皮を切り刻める凶暴な羽虫を背中から多数放てるようになり、瞬く間にZXを窮地へ追い込んだ。 ジゴクロイドに好かれていたようだが、彼女自身には全くその気はなかった様子。融合する際もかなり嫌がった上、融合が終わると肉体の主導権を奪われていたため、相当不満げであった。 体のデザインは原作版に近いが、本作では女性体形となり、頭部の形も変わっている。 カニロイド 蟹の怪人。人間態は杖を突き、背を曲げた小柄な老人型。面倒なことが嫌いらしく一言も喋らないが、怪人態になると「シュシュシュ」と不気味な笑い方をする。銃弾は勿論、アンリによるRPG-7の砲撃や、果ては落下するヘリコプターが直撃してもビクともしない硬い甲羅と、両腕と両肩にある鋏、そして口から吐く溶解泡が武器。滝を容易く翻弄するも、そこへ駆け付けたV3にV3反転キックとハリケーンジャンプを連続で喰らい、窮地に追い込まれる。然し、カマキロイドと融合したジゴクロイドの元に逃げ込むとそのまま融合、二人の下半身となった。 本作における殆どのBADAN怪人のモデルが原作実写版『ZX』に登場したバダン怪人に準じているのに対し、カニロイドは石ノ森章太郎のラフスケッチをベースに生物的アレンジを加えたほぼ本作オリジナルのキャラクターである。人間体が老人なのは、山田ゴロ版ZXに登場したカニロイドのオマージュ。
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