旧永島家襖絵とは? わかりやすく解説

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旧永島家襖絵〈曽我蕭白筆/〉

主名称: 旧永島家襖絵〈曽我蕭白筆/〉
指定番号 1962
枝番 00
指定年月日 1998.06.30(平成10.06.30)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 絵画
ト書
員数 1529
時代区分 江戸
年代
検索年代
解説文:  本作品は、現状では一五面分が掛幅装に改装されているが、もと伊勢市斎宮旧家永島家の障壁画であった同家言い伝えによれば蕭白滞在した折に新築された座敷の襖に描いたという。現存する画面はそのすべてではないが、画題のうえでは山水人物花鳥走獣各分野わたっており、障壁画としての主要な構成をなお保持しているといえる。もと襖四四面分という数量は、曽我蕭白作品中でも最大規模遺例であり、画題前記のごとく多様技法のうえでも「牧牛図のような指頭画としては珍しく気宇大き画面含み蕭白の画域の広さ示している。
 「山水図」は南側の上段之間、「竹林七賢図」は北側上段之間を飾っていたと思われ、「竹林七賢図」のうち四面裏面が「禽獣図」なので、北側の次之間には走獣中心に描かれていたと思われるまた、竹林七賢図」の残り四面裏面が「波濤群禽図」となっているので、北側上段之間と南側上段間の間にある四畳間に「波濤群禽図」が描かれていたことがわかる。その他の画面当初配置不明であるが、花鳥画である「図」は「山水図」の次の間であった考え得る。指墨画である「牧牛図」は「酔指画」と款するところからも格式の高い室ではなく下段いずれかの室であっただろう。
 蕭白生涯に関する資料限られており、制作時期のわかる作品きわめて少ないが、本図三五歳の「群仙図」屏風京都府個人)と描法、款記のうえで近似し近郊松阪伝来する唐獅子図」の款記とも近いので、蕭白伊勢地方遊歴しといわれる三五、六歳ころの作と考えられる蕭白最盛期円熟した作風によるまとまった障壁画作例として貴重である。



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