指頭画とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 言葉 > 表現 > 指頭 > 指頭画の意味・解説 

しとう‐が〔‐グワ〕【指頭画】

読み方:しとうが

指先やつめを筆の代わりに使って描く水墨画中国始まり日本では池大雅(いけのたいが)ら南画家が得意とした。指画(しが)。


指頭画

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/24 06:38 UTC 版)

高其佩の指頭画『鷲松図』 上海博物館

指頭画(しとうが)または指墨(しぼく)は、のかわりに手指を使って描く絵である。

通常は水墨画であり、指の腹や指先、爪、場合によっては掌の腹や肘なども使い、さまざまなタッチを使い分けて描かれる。

中国で発祥したもので、古くはの張璪が手を使って描いたというが、作品は残っておらずどのようなものであったのかはわからない。のちの時代に高其佩が出て指頭画を大成し、山水画人物画花鳥画とさまざまな画題を指で描いて評判をとり、彼以降さまざまな画家が指頭画を試みるようになった[1]

日本では柳沢淇園がはじめて南画に影響を与え、池大雅が受け継いで大成した[2]。大雅による指頭画として、萬福寺襖絵の五百羅漢図などが知られている。

現代では、筆を使わない墨絵師 荒川颼が受け継いでおり、墨絵画朱雀乱舞が現代指墨画として知られている。朱雀乱舞の複製画がユネスコ世界遺産サン・パウ病院モンゴル国立近代美術館等に収められている。

出典

  1. ^ 指頭画―指で描かれた絵― 京都国立博物館 2017年8月26日閲覧。
  2. ^ ミニ用語解説:指頭画 三重県立美術館、2017年8月26日閲覧。



指頭画と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「指頭画」の関連用語

指頭画のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



指頭画のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの指頭画 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS