旧水口図書館
名称: | 旧水口図書館 |
ふりがな: | きゅうみなくちとしょかん |
登録番号: | 25 - 0179 |
員数(数): | 1 |
員数(単位): | 棟 |
構造: | 鉄筋コンクリート造2階建、建築面積52㎡ |
時代区分: | 昭和前 |
年代: | 昭和3 |
代表都道府県: | 滋賀県 |
所在地: | 滋賀県甲賀市水口町本町1-2-1 |
登録基準: | 造形の規範となっているもの |
備考(調査): | 滋賀県近代化遺産(建造物等)総合調査日本近代建築総覧 |
施工者: | |
解説文: | 町の中心地,水口小学校正門脇の角地に建つ。建物の北東側に塔屋を設けた鉄筋コンクリート造2階建。正面玄関の両脇にトスカナ式オーダーを配し,上部に薄彫を施した櫛形ペディメントを掲げる。太めの軒蛇腹が全体の外観を引き締める。ヴォーリズの設計。 |
旧水口図書館
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/25 01:03 UTC 版)
旧水口図書館 | |
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情報 | |
旧名称 | 水口町立図書館 |
旧用途 | 図書館 |
設計者 | ウィリアム・メレル・ヴォーリズ |
構造形式 | 鉄筋コンクリート造 |
建築面積 | 52 m² |
階数 | 2階建 |
竣工 | 1928年(昭和3年) |
所在地 | 〒528-0031 滋賀県甲賀市水口町本町1-2-1 |
文化財 | 登録有形文化財 |
指定・登録等日 | 2001年 |
旧水口図書館(きゅうみなくちとしょかん)は、滋賀県甲賀市水口町本町1-2-1にある建築物。ウィリアム・メレル・ヴォーリズによって設計され、1928年(昭和3年)に竣工した。国の登録有形文化財[1]。甲賀市立水口小学校の敷地内にある。
歴史
昭和天皇の即位を記念した水口町立水口小学校の整備事業の一つとして、甲賀郡水口町(現・甲賀市)に図書館の新築が企画された[2]。水口町出身の実業家である井上好三郎が水口町に建設費を寄付し、ウィリアム・メレル・ヴォーリズが設計を行った。1928年(昭和3年)に水口町立図書館が竣工した。
開館時には滋賀県で初めて開架式閲覧室が採用された。児童文学に重点が置かれ、当時義務教育を受けられず子守をさせられていた子どもたちにも、開館時間以外でも本を閲覧できるようにされた[3]。
1970年(昭和45年)まで水口町立図書館として使われた。なお、1983年(昭和58年)には現在の水口町立図書館(現・甲賀市水口図書館)が開館している。その後は2003年(平成15年)まで水口教科書センターとして利用され、2001年(平成13年)には国の登録有形文化財に登録された。2003年(平成15年)にランタンの復元や構造補強などの保存改修工事が行われた。
施設
- 1階 - 玄関、通用口、小学生用閲覧室、書庫
- 2階 - 成人用閲覧室兼会議室
- 屋上 - ベンチ
建築
- 設計 - ヴォーリズ建築事務所(ウィリアム・メレル・ヴォーリズ)
- 竣工 - 1928年
- 構造 - 鉄筋コンクリート造
- 階数 - 2階建(塔屋付)
- 建築面積 - 52m2[4]
- 装飾 - 玄関上方の二階窓に小振りのバルコニーを設置。正面玄関にトスカナ式オーダーを配し、上部に櫛形ペディメントを掲げられる。屋上には円筒形ランタンが設置され、太めの軒蛇腹が外観を引き締める。
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1階
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2階
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玄関
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玄関上部のレリーフ
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塔屋
アクセス
- 鉄道
- 車
公開
毎月第2・第4日曜の10時~16時のみ公開。無料。
脚注
- ^ 旧水口図書館 - 国指定文化財等データベース(文化庁)、2019年10月29日閲覧。
- ^ 甲賀市史 第8巻 甲賀市事典. 甲賀市. (2016年12月12日). pp. 386-387
- ^ 川北典子「児童図書サービスについての史的考察 : 大津図書館の場合」『平安女学院大学研究年報』第1巻、2001年3月、65-72頁、CRID 1050282677589361152、 ISSN 1346-227X、 NAID 110004462145。
- ^ “旧水口図書館”. 文化庁. 2019年10月28日閲覧。
外部リンク
- 旧水口図書館 甲賀市観光ガイド
座標: 北緯34度58分11.3秒 東経136度10分33.2秒 / 北緯34.969806度 東経136.175889度
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