日本の警察犬とは? わかりやすく解説

日本の警察犬

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/17 15:23 UTC 版)

警察犬」の記事における「日本の警察犬」の解説

日本では1912年に、警視庁イギリス帝国からコリーラブラドールレトリバーの2頭を採用したのが始まりである(ただし防犯広報目的採用)。1940年昭和15年)に、警視庁警察犬舎を設けて警察犬6頭を飼育したが、太平洋戦争に伴い一時廃止1952年昭和27年)には警察犬制度採用再度検討され民間訓練士に12頭の警察犬として嘱託する嘱託警察犬制度創設された。さらに1956年昭和31年)には警視庁において本格的な直轄警察犬制度発足した。 日本の警察犬には、警察所有し使用する直轄犬と、警察実施した試験合格し警察から非常勤警察犬として認められ嘱託犬2種類がある。また広義には日本警察犬協会警察犬としての能力認定している7犬種警察犬ということもある。 警察犬訓練においては服従訓練嗅覚訓練警戒訓練が行われる。 2004年時点では、警視庁鑑識課だけでも32頭が使用され、その他各道府県鑑識課でも使われている。 亡くなった警察犬については、1968年東京家畜博愛院に警察犬慰霊碑建立され、年に2回慰霊祭が行われている。 なお、警視庁警備部警備二課には、警察捜索活動を行う警察犬だけではなく爆発物探知犯人制圧災害救助犬のように、被災者捜索救難など複数任務を行う事が可能な警備犬がいる。 2020年令和2年10月24日に、行方不明者の捜索にあたっていた兵庫県警察警察犬クレバ号が突然走り出し、その拍子鑑識課員の手からリード引き綱)が離れて逃走してしまった。県警鑑識課員ら約40態勢連日捜索続けヘリコプター投入した捜索3日目となった10月27日午前に、逃げ出した場所から南西へ約100メートル離れた山頂付近で、木にリード絡まって動けなくなっていたクレバ号を鑑識課員見つけた、といったニュース流れ今後処遇決まっていない、などと伝えられた。 すると全国から「叱らず優しく接してあげて」「これから警察犬としての活躍応援している」などとクレバ号を応援する声が90件ほども寄せられ、それを受けて県警は「チャンス与えたい」と再訓練行いGPSをつけて2021年2月現場復帰し復帰4日目には手柄をあげた。なお2020年クレバ逃走の件をふまえて兵庫県警では(クレバ号に限らず直轄警察犬については、GPS付き首輪をつけるようになった

※この「日本の警察犬」の解説は、「警察犬」の解説の一部です。
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