行方不明者の捜索
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/06 15:07 UTC 版)
「倉敷海底トンネル事故」の記事における「行方不明者の捜索」の解説
岡山県警などによりすぐに行方不明者の捜索が行われたが、油などで海水が濁り、水圧で押し流された資機材や構造物などが立坑の中に散乱していたことから視界が悪く、捜索は難航。鹿島は、濁水処理プラントを搬入し、9日午前3時30分頃から稼働させ、1時間あたり約200tの海水の浄化作業を行い、10日午前より鹿島のダイバーによって24時間体勢でがれきの撤去が行われた。 10日午後2時15分、立坑水深4.2m付近で、らせん階段に引っかかった状態のEの遺体が発見された。11日午前10時55分頃、立坑水深23m付近でDの遺体が発見された。20日、立坑水深約28mの地点でBの遺体が発見された。 満潮になると横坑先端の浸水箇所から海水や土砂が流れ込むため、立坑底の視界は50cm程度まで悪化し、捜索やがれき撤去は更に難航した。27日、鹿島は水島港の満潮時間に合わせて工業用水を185t注入することで海水の流入を防ぎ、視界を干潮時と同じ1〜1.5mに保つことができた。以後の捜索でも、鹿島は注水を続けた。 28日午後、立坑水深約30m付近でAの遺体が発見された。3月3日午前10時頃、立坑水深約30m付近でCの遺体が発見された。
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