行方不明の宝物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/29 10:22 UTC 版)
中城御殿にあった多くの尚家伝来の宝物は、戦時中敷地内の側溝等に隠して戦禍を免れたが、戦後その多くが軍港で税関検閲官をしていたカール・スタンフェルト(Carl Stanfelt)米海軍中佐らによって略奪されて米国へ持ち出された。『おもろさうし』(尚家本)や琉球国惣絵図(18世紀)など、一部発見・返還されたものもあるが、スタンフェルトの死後、彼の家族によって、1977年、200点余りがオークションに売りに出されるなどして、王冠(皮弁冠)、御後絵(国王の肖像画)、漆器類など数十点が、いまだに行方不明となっている。2000年の沖縄サミットを機に、中城御殿から持ち出された王冠、皮弁服(国王装束)、御後絵11点は盗難品として、連邦捜査局(FBI)の盗難美術品リストに登録された。
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