行方不明のお屋形様
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 15:41 UTC 版)
現お屋形様こと切間創一は定期的な記憶喪失の発作という持病を抱えており、先の業の櫓編の終わりにおいて発症し、行方不明となっていた。創一は表向きの肩書きである蜂名直器を知る、防衛省職員の大船と再会し、彼が捜査中の防衛省機密漏洩事件を手助けすることを決める。手掛かりとなる城道から密輸船の船長レーシィの存在を知った2人は彼の船へと乗り込む。一方、梶もまた敏腕記者の横井に巻き込まれ、彼を手助けする形でレーシィの船へとやってきていた。大船や梶らを捕らえたレーシィは、船の出航と事件の証拠を賭けて、自身が得意とする大型画面でのバトルシップゲームで大船と戦う。梶や蜂名の支援で強烈な巻き返しをはかるも、結果として敗北する大船であったが、レーシィを狼狽させ、梶らと共に船から脱出することに成功し、蜂名の工作で密輸船も沈没する(バトルシップ編)。 不意のお屋形様の記憶喪失に備えて賭郎では、創一が、ある古本屋で絵本『はちの王子さま』を注文し受け取るという仕組みがあった。それを思い出した創一は古本屋に赴くが、そこでかつて会った青年・貘のことを思い出す。かつて同様に記憶喪失に陥った創一は、絵本を注文しようとするが、貘との勝負に負けて絵本を奪われたことがあった。そこで創一は貘に付きまとうようになり、貘は彼をハルと呼び始めた。当時の貘は最初の「屋形越え」に挑む条件を揃えている最中であり、自分がお屋形様と知らないハルもそれを手助けする。ハルは貘に並び立ちたいと思い、有名な賭郎会員の梟との勝負を貘の代理という形で勝手に受け、敗北した。しかし、立会人の栄羽が身代わりに命を落とすことで助かり、ハルは記憶を取り戻す。そして、貘の屋形越えに、お屋形様として立ちふさがり完勝したが、興醒めだとして命の取り立ては保留した(過去編)。
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