日本のシュウマイ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/01 13:07 UTC 版)
日本では横浜市伊勢佐木町の「博雅亭」が1899年に初めて焼売を製造販売したとされている。1908年に崎陽軒が開業し、駅弁「シウマイ弁当」を販売するなど、焼売の知名度向上に寄与する。 『主婦之友』(主婦之友社)1938年新年号の付録「冬の和洋料理千種の作方」には餃子、焼売のレシピが掲載されている。その中で「変わりシューマイ」とされているものは餃子の餡のレシピに片栗粉を加えたもので、皮の包みかたも餃子状であり、蒸し餃子と呼べるものとなっている。また、「即席シウマイ」というレシピでは皮を用いず、団子状にした餡にメリケン粉を厚めにまぶして蒸し上げる料理である。こういった皮を用いない「即席シウマイ」のレシピは1965年頃(昭和40年代)までの料理本にはよく掲載されていた。 昭和30年代に、学校給食用としてシュウマイが提供されるようになった際に、ショートケーキに載せるイチゴをイメージして、彩りとして頭頂部にグリーンピースが載せられるようになった。しかし、時代とともに販売されるシュウマイの種類が増えていき、認知度が高まると、グリーンピースを載せる必要性がなくなり、グリーンピースを載せたシュウマイは減っていった。2018年7月27日に放送されたテレビ番組「タモリ倶楽部」では、当時発売されていた冷凍シュウマイ7種においてグリーンピースが載っているかどうかを調査したところ、全ての冷凍シュウマイでグリーンピースが載っていないという結果になった。もっとも、崎陽軒のように具に混ぜてしまうもののグリーンピースを入れる店舗も健在であり、全く姿を消したわけではない。 本場に同じく蒸して仕上げるほか、油で揚げて「揚げ焼売」にして食べる事があり、また餃子と同様に焼いて食べる場合もある。おでんの種、鍋料理の具など、煮物に使用する事もある。中国のものと較べるとかなり香味が淡泊であり、醤油やポン酢、また辛子といった調味料をつけて食べられることが多い。 餃子と比較すると一般家庭で作られることは少なく、チルド製品や冷凍製品、または調理済みのものを店で購入するケースが多い。 総務省統計局の2015年 - 2017年「家計調査年報」では、家計における焼売への支出金額は都道府県庁所在市及び政令指定都市の中で神奈川県横浜市が首位である。 佐賀県唐津市の呼子町では、特産品のイカを使った「いかしゅうまい」が人気となっており、全国区に広がっている。栃木県足利市には肉の入っていない「足利シュウマイ」がご当地グルメとして存在する。同県鹿沼市では、崎陽軒の初代社長の出身地であることにちなんで、「シューマイのまち」を目指す動きがある。 京都では第一樓から始まった京中華「鳳舞系」という地元で有名な[要出典]焼売がある。京都では「盛京亭」系と並んで京都中華の2大系譜であり[要出典]鳳舞系は「京都鳳焼売」として東京の戸越銀座に店をかまえている。
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