日本のシロアリ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/30 01:25 UTC 版)
日本本土に分布する種では、ヤマトシロアリ Reticulitermes speratus と、イエシロアリ Coptotermes formosanus が普通である。この2種はいずれもミゾガシラシロアリ科に分類される。 ヤマトシロアリは枯れ木の中に巣穴を作って生活している。巣穴は網目状になった孔の連続からなり、シロアリはその周辺を食べながら巣を広げる。場合によっては表面に木くずを積み重ねたトンネルを造ってその中を移動する。広い面積を食べることは少ない。 一方、イエシロアリは地下に穴を掘り、木くずや土でかためられた大きな巣を作り、この中に女王がいる。この巣を中心にしてトンネルを掘り、あちこちを食うので木造家屋などでは大きな被害が出る。根絶は難しいが、巣を発見・摘出することによって被害の進行をある程度止めることが出来る。なお、イエシロアリはIUCN(国際自然保護連合)により、世界の侵略的外来種ワースト100に指定されている。 南西諸島では、シロアリの種数は遙かに多く、10種を超える。その中には地下に巣を作り、オオシロアリタケというキノコと共生関係にあるタイワンシロアリや、樹上にスイカほどもある大きな巣を作るタカサゴシロアリなど、興味深い種も含まれる。近年ではアメリカカンザイシロアリが増えつつある。 また、日本最大のシロアリは鹿児島以南に生息するオオシロアリである。
※この「日本のシロアリ」の解説は、「シロアリ」の解説の一部です。
「日本のシロアリ」を含む「シロアリ」の記事については、「シロアリ」の概要を参照ください。
- 日本のシロアリのページへのリンク