日本におけるシンクレティズム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/30 13:23 UTC 版)
「シンクレティズム」の記事における「日本におけるシンクレティズム」の解説
日本の宗教におけるシンクレティズムの典型例としては、中世以降の神仏習合がある。また修験道も、それが成立するには、仏教・道教・神祇信仰など、諸宗教間の相互接触が不可欠だった(つまり修験道は、日本におけるシンクレティズムの産物である)。 日本では、「修験道は神道と仏教のシンクレティズムだ」とか「土着宗教とキリスト教のシンクレティズム」などという言い方でしばしば用いられ、様々なレベルにおける諸宗教間の融合、混淆、相互作用を意味する概念として定着している。 『ただし、「[要検証 – ノート]この概念が前提とする「純粋なもの」対「そうでないもの」という二分法」の妥当性については[誰?]研究者から疑義が呈されている』と主張人がいる[誰?]。 大本教の例 大本(大本教)は天之御中主大神(あめのみなかぬしのおおかみ(『古事記』)、大本内では大国常立大神(おおくにとこたちのおおかみ))をキリスト教などに言う「万物の創造神」としており、この神は世界の各宗教にいう阿弥陀如来、ゴッド、エホバ、アラー、天、天帝などの名称で呼ばれているものすべてと同じである、とする。 皇祖皇太神宮は「すべての神々を祀る神宮(たましいたまや)」「ユダヤ教・道教・儒教・キリスト教・仏教・イスラム教すべてを包含する万教帰一の神宮」であるという。天皇は元々「万国の棟梁、世界天皇」、また「世界の五色人もまた皇孫」であり、モーセ・釈迦・老子・孔子・孟子・キリスト・モハメットが皆来朝してこの神宮で修業した、と由来記に述べ、モーセやキリストに関する物品や古文書(『竹内文書』。超古代文献と称するもの)と称するものまで有していた。 教義や信仰対象の詳細は各教派・宗派・団体の項目を参照。
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