日向是吉・虎頭の活動とは? わかりやすく解説

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日向是吉・虎頭の活動

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/27 16:34 UTC 版)

日向氏」の記事における「日向是吉・虎頭の活動」の解説

戦国時代には、大永8年/享記元年1528年)の比志神社山梨県北杜市須玉町比志)の本殿再興棟札において、大檀那おおだんな)として日向是吉のほか母牛御・妻・子息虎忠・被官らの名が記載されている。日向是吉に関しては同棟札唯一の史料であるが、是吉と日向図書助は活動時期近接し、さらに両者双方とも惣領立場にあると想定されていることから、是吉と日向図書助は親子関係であった可能性考えられている。 晴信期に信濃侵攻本格化させる。『甲陽軍鑑』では是吉に比定される日向大和を侍大将一人数え天文7年1538年)から日向大和に関す合戦記事記しているが、これらの諸合戦存在年紀には問題が多いことが指摘されている。武田氏天文19年1550年7月深志城陥落させているが、『甲陽軍鑑』では日向大和は馬場信春とともに城代任じられたとしている。天文19年10月武田氏小県郡において村上義清敗退しているが(砥石崩れ、)、『甲陽軍鑑』では砥石崩れを境に同じ大和守を称した日向虎頭既述変わっていることから、是吉は同合戦において死去してたとする説がある。 信玄天文20年1551年)において同郡松原上下大明神松原諏訪神社南佐久郡小海町)に伊那郡征圧祈念する先勝祈願願文奉納しているが、これに大和虎頭の名が見られ日向是吉に関する記録比志神社棟札唯一ののであるため天文20年以降の「日向大和守」は虎頭指していると考えられている。 虎頭深志城継承不明だが、弘治3年1557年4月には長坂筑後守(虎房)とともに第三次川中島の戦いに際して北信地域探索命じられており、松本方面での活動確認されることから深志城代の立場継承していたと考えられている。 永禄8年1565年12月には、武田勢西上野侵攻における拠点である上野国岩櫃城群馬県吾妻郡吾妻町)に派遣され長野氏支援のため出兵していた越後国の上謙信への備えとして真田幸綱(幸隆)と上杉勢侵攻に対して協力命じられているが、この時点では「大和入道」と称されており出家確認されている。また、高野山成慶院武田家日坏帳』によれば永禄7年3月21日倉賀野群馬県高崎市)の戦いにおいて虎頭の子昌成が戦死している。 武田氏永禄11年駿河侵攻行い駿河国今川領国征圧するが、駿河支配成立した元亀3年1572年2月には虎頭駿河富士浅間神社社人富士参詣道者への安堵状あんどじょう)を発給しており、在地支配にも携わっていたことが確認されるまた、甲斐国志』巻九八では同社神馬奉納記には虎頭法名である「玄徳斎宗栄」の名が記されていたとしている。 虎頭信濃国大島城長野県下伊那郡松川町)の在番となっており、天正2年1574年)には大島の地に近い下伊那臨済宗寺院安養寺下伊那郡喬木村)の毘沙門堂葺替に際して檀那となっている。 大島城織田信忠による攻勢受けて落城し、虎頭日向一族消息不明。『甲斐国志』では大島城守備していた「日向大和入道」を是吉に比定しているが、虎頭にあたることが指摘される天正10年1582年3月武田氏滅亡後に、「天正壬午の乱」を経て甲斐信濃領有した徳川家康による武田遺臣への知行安堵では、日向氏旧領津金衆与えられており、日向氏滅亡した考えられている。

※この「日向是吉・虎頭の活動」の解説は、「日向氏」の解説の一部です。
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