斬新な撮影手法とは? わかりやすく解説

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斬新な撮影手法

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/05 18:26 UTC 版)

沖村志宏」の記事における「斬新な撮影手法」の解説

1999年平成11年)の『39 刑法第三十九条』(森田芳光監督)では、銀残し現像手法)を平成映画初め使用暗部が非常に暗く画面コントラスト強く引き締まった映像となる手法1960年昭和35年)の映画おとうと』(市川崑監督)で、初め実用化されたが、その後1981年の『幸福』(市川崑監督)で使われ程度沖村望遠レンズ撮影し、ぼかす映像多用し全部銀残し処理したことで、テーマ相応し重量感超現実感を醸し出すことに成功している。 また、2016年の『殿、利息でござる!』は、興行収入14億円のヒット映画となったが、その理由について毎日新聞は「技あり」と題して沖村従来時代劇約束事拘らず自由に物語進める」撮影行ったためと評価する例え劇中の光の射し方。電灯の無い時代設定で、光源位置工夫必要なはずだが、映像登場する飯屋人々を照らす光は、現代劇のよう」であり、「大勢が集まる嘆願書読み聞かせ場面でかがり火装飾にしかなっていない」。また、夜道を歩く主人公穀田屋十三郎阿部サダヲ)と、菅原屋篤平治瑛太)がぶらさげ提灯も「小道具に過ぎないこうした自由さが、映画分かりやすくした」。 結果アイススケート選手羽生結弦伊達重村仙台藩第7代藩主)役で登場し圧倒的な存在感」を示したのを始め俳優たちの「コメディー過ぎず泣かせるけれどシリアス過ぎず巧み演技と、中村義洋監督の「実は地味な話を最後まで楽しませてくれる」演出術とを、上手く映像化させた結果、「できすぎの話」と「鼻白みそう」になる「道徳教科書のような物語」を抵抗感なく観客魅せることができた、と分析している 翌2017年の『トモシビ 銚子電鉄6.4kmの軌跡』でも斬新な手法撮影された。舞台銚子電気鉄道全て単線線路であり、通常運行合間を縫ってロケーション撮影専用電車走らせられない。そこで逆転の発想で、運転士役の有野晋哉電車最後部の運転席に座らせて撮影。その映像劇中逆再生させて、あたかも有野電車運転しているように見せており、映画評論家柳下毅一郎も「ちょっと感心した。」と評価している。

※この「斬新な撮影手法」の解説は、「沖村志宏」の解説の一部です。
「斬新な撮影手法」を含む「沖村志宏」の記事については、「沖村志宏」の概要を参照ください。

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