挺隊協による最初の像設置
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/14 13:31 UTC 版)
「慰安婦像」の記事における「挺隊協による最初の像設置」の解説
2011年3月、韓国挺身隊問題対策協議会が、日本大使館前に慰安婦の記念碑を建てたいと、鍾路区長である金永椶(キム・ヨンジョン、ko:김영종 (1953년))に面会した際、金永椶は、記念碑なら道路専用許可が必要だが、慰安婦像なら芸術品なので許可対象ではないとし、チマチョゴリ、大使館をみつめる視線、木製の椅子と隣の空席の椅子、など慰安婦像の基本構想を出した(ネット版「毎日経済新聞」2017年1月14日)。この基本構想に基づき同年5月に韓国挺身隊問題対策協議会が金運成に慰安婦像作成を依頼した。 製作者・商標と著作権騒動 像の製作者は日本大使館前の慰安婦像を含め、多くの像は、韓国の彫刻家キム・ウンソン(김운성、金運成)当時49歳(夫)とキム・ソギョン(김서경、金龧炅)当時48歳(妻)の夫婦が製作している。彼らは挺対協、後身の正義連の理事を務めている。正義連の理事を務めているこの夫婦は、2022年5月時点で100体近い像で30億ウォン(約2億7000万円)以上を売り上げ、商標登録も過去に試みた。尹美香と共に、「慰安婦運動」と「正義」を独占して、自分たちの実利を得てきた。最初の慰安婦像である日本大使館前の慰安婦像を製作したキム・ウンソンとキム・ソギョンの夫妻は中央大学校彫塑科の同期生(1984年入学)で、1989年に結婚してからずっと共同制作してきた。2014年には巨済市に夫妻が制作した新しい形の慰安婦像が建てられ、夫妻は慰安婦問題について「日本は従軍慰安婦問題で謝罪しないだけでなく、事実があったことさえ認めない。史実を隠蔽し、歪曲し続けている」と主張し、「日本政府が心から謝罪し、反省しない限り、いつでもどこでも少女像を作る。違った姿の少女像をいろいろ考えている」と語った。キム・ウンソンは「少女像は数十年間胸の中に隠していた恨みを取り出して、日本の蛮行を責める慰安婦被害者の勇気を尊重するという意味で作った」と語った。夫婦は、像に特定のモデルはいないと主張している。夫婦に支払う製作費の問題から(安価な)他の作家の手による作品も増えつつあるが、2020年にキム夫妻は他の作家に対して「著作権法違反」だとして、他の作家の慰安婦像の廃棄処分を求めている。
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