技術的保護手段
著作権法における用語。電磁的方法により,著作権,著作者人格権または著作隣接権に対する侵害行為の防止または抑止をする手段であって,著作物等の利用に際しこれに用いられる機器が特定の反応をする信号を影像や音声とともに記録媒体に記録し,または送信する方式によるものをいう(著2条1項20号)。著作物の複製物におけるコピー・プロテクションや,放送信号におけるスクランブルなどがその例である。技術的保護手段の回避を行うことをもっぱらその機能とする装置やプログラムを公衆に譲渡し,もしくは貸与し,公衆への譲渡もしくは貸与の目的をもって製造し,輸入し,もしくは所持し,もしくは公衆の用に供し,または当該プログラムを公衆送信し,もしくは送信可能化した者(著120条の2第1号),および,業として公衆からの求めに応じて技術的保護手段の回避を行った者(同2号)は,1年以下の懲役または100万円以下の罰金に処せられる(著120条の2柱書)。また,技術的保護手段の回避によって可能となった複製を,情を知って行う場合は,私的使用目的の複製とはならない(著30条1項2号)。
関連項目
(注:この情報は2007年11月現在のものです)
技術的保護手段
技術的保護手段
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 02:25 UTC 版)
電子的方法、磁気的方法その他の人の知覚によつて認識することができない方法により、著作者人格権若しくは著作権又は実演家人格権若しく著作隣接権を侵害する行為の防止又は抑止(著作権等を侵害する行為の結果に著しい障害を生じさせることによる当該行為の抑止をいう)をする手段(著作権等を有する者の意思に基づくことなく用いられているものを除く。)であつて、著作物等の利用(著作者又は実演家の同意を得ないで行つたとしたならば著作者人格権又は実演家人格権の侵害となるべき行為を含む。)に際し、これに用いられる機器が特定の反応をする信号を著作物等に係る音若しくは影像とともに記録媒体に記録し、若しくは送信する方式又は当該機器が特定の変換を必要とするよう著作物等に係る音若しくは影像を変換して記録媒体に記録し、若しくは送信する方式によるものをいう。(主旨、法2条1項20号)
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