技術的ハイライト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 19:46 UTC 版)
JavaFX 1.1 は共通プロファイルという概念に基づいている。この共通プロファイルはJavaFXがサポートする全てのデバイスで共通に使われることを意図している。このアプローチにより、開発者はデスクトップ向けと携帯端末向けの両方をターゲットとしたアプリケーションを作るにあたって、共通のプログラミング・モデルを使うことができ、従ってデスクトップ版とモバイル版の間で多くのコード、グラフィック資産、コンテンツなどを共通利用できる。特定の種別のデバイス上で走らすアプリケーション向けの調整を行うニーズに対処するため、JavaFX 1.1にはデスクトップ用あるいはモバイル用に特化したAPIが含まれている。例えば、JavaFXデスクトップ・プロファイルにはSwingや先端的な視覚効果が含まれている。 エンド・ユーザーの視点からみると「ドラッグ・トゥ・インストール」機能によりJavaFXウィジェット(ウェブサイト内にあるアプリケーションであって、ブラウザ・ウィンドウ内で見えるもの)をドラッグ(クリックしたまま引き回す)して、それをデスクトップ上にドロップできる。すると、そのウェブブラウザを閉じても、そのアプリケーションは動作中の状態やコンテキストを失わない。またアプリケーションはユーザのデスクトップ上に自動的に作られたショートカットをクリックすることで再度起動することもできる。サン・マイクロシステムズはドラッグ・トゥ・インストール機能を、開発者が「ブラウザから解放される」ことを可能にする、新しい頒布モデルの幕開けだと宣伝している。 JavaFX 1.x はAdobe PhotoshopおよびAdobe Illustrator用のプラグインのセットを含んでおり、これにより先進的なグラフィックスを直接JavaFXアプリケーションに統合できる。それらのプラグインはJavaFXスクリプトを生成して、グラフィックスのレイヤーや構造を保持する。開発者は取り込んだ静的なグラフィックスに対してアニメーションや視覚効果を容易に追加できる。JavaFX形式への変換後、グラフィックスの取り込みとプレビューを可能にするSVGグラフィックスの変換ツールもあった (Media Factoryとも呼ばれる)。
※この「技術的ハイライト」の解説は、「JavaFX」の解説の一部です。
「技術的ハイライト」を含む「JavaFX」の記事については、「JavaFX」の概要を参照ください。
- 技術的ハイライトのページへのリンク