批判や議論とは? わかりやすく解説

批判や議論

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 14:35 UTC 版)

無神論」の記事における「批判や議論」の解説

無神論一般的には既存宗教対立するみなされる考え方であり、両者の間にはあつれき生じることも多い。しかし、近年では科学発展浸透伴って唯物論的な考え方一般に受け入れられてきており、無神論対す風当たり弱まってきているとされる一方で近年でも保守的な地域では無神論対す根強い不信感があり、アメリカ合衆国台頭したインテリジェント・デザイン論のように、科学と宗教融合ないし折衷称しつつも実質的に造物主存在前提にした運動見られる。また無神論者の側も極端な者は宗教敵視することがある「社会主義」自称する全体主義国における宗教弾圧虐殺などが無神論結び付けられることも多い[要出典]。 キリスト教教義では神は、人間の「生前行動が、最後の審判死後の裁き)での判断基準となる」としている(解釈されている)が、全知全能たる神が、どの人間正し行動をとり、どの人間正しくない行動をとるかを前もってわからないわけがないはずであり、このような全知全能たる神」の存在に関して解釈(または説、説明)について、矛盾指摘する言説無神論では好まれる全能の逆説予定説参照)。 フォイエルバッハジークムント・フロイトのように神を人間発明とする考え方は、仏教通じとされるショーペンハウアー仏教を「完璧と言ったことがあり、エンゲルス部分的ではあるが仏教の空を評価した。しかし、仏教においてキリスト教的な意味における「全知全能たる神」の存在を「考えていない」だけに過ぎないとする見方がある[要出典]。仏教では、そのような問題無意味な議論として忌む傾向が強い。このような考え方はむしろ不可知論に近いとされるが、不可知論は「存在の可能性」を想定した上で、その「不可知」を論じている点など、根本的な違いがある(詳しくは、諸法無我ブッダ(仏)と神等を参照)。また、仏教自体宗教ではなく衛生学であると(好意的に解釈したニーチェのように、仏教宗教とはみなさない者もいる。 神について敬して遠ざける」としている儒教についても、無神論みなされる場合がある。事実儒学者中には無神論積極的に唱える者もおり、「宗教として扱われる思想ではない」という見解が多い。 より中立的な定義として、神またはその他の名を持つ、人間超えた超自然的な存在考えない立場のことを無神論とするという意見もある。この場合既存宗教はほぼすべて有神論分類され純粋な唯物論機械論無神論となる。 共産主義国家マルクス・レーニン主義政権国家多くでは、宗教国是としては否定されたが、東欧諸国におけるキリスト教のように容認される場合もあった(ドイツ民主共和国#宗教などを参照)。ただしアルバニア人民共和国は「世界初無神国家」を標榜 した。マルクス・レーニン主義無神論英語版)を参照

※この「批判や議論」の解説は、「無神論」の解説の一部です。
「批判や議論」を含む「無神論」の記事については、「無神論」の概要を参照ください。

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