意匠佩用式とは? わかりやすく解説

意匠・佩用式

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/23 03:32 UTC 版)

大勲位菊花章頸飾」の記事における「意匠・佩用式」の解説

大勲位菊花章頸飾意匠は、頸飾中央七宝緑色菊葉抱かれ金色菊花とし、それに古篆字の「明」と「治」、七宝緑色菊葉囲まれ金色菊花3種文様金具繋げて楕円形の連環とする(宝冠章大勲位菊花章頸飾ニ関スル2条2項)。「明」「治」は菊葉挟んで左右3組配されるが、それぞれ右側向かって左)は右横書き左側向かって右)は左横書きに並ぶ。連環構成する楕円形部品長径は28mm、中央の菊葉は39mmである(各種勲章及び大勲位菊花章頸飾制式及び形状定め内閣府令6条)。「明」「治」の古篆字は、この勲章制定され当時元号明治」を意味する正章と鈕の意匠大勲位菊花大綬章正章とほぼ同じで、四方伸びた旭光4つ菊葉菊花で囲む図様であるが、章の直径は55mmと大綬章それより小さい。前述通り大綬章正章とほとんど変わらない意匠ではあるが、頸飾正章白色七宝旭光面積若干多め絞り少なく菊花菊葉刻印はやや小さめになっており、雰囲気少々異なる。鈕の裏には大勲位菊花大綬章同じく大勲旌章」の文字刻まれている。2003年平成15年)の栄典制度改正の際にも意匠変更されておらず、制定以来意匠保持している。 通常大礼服燕尾服など最高礼装の上の上から佩用するが、略鎖を用いて佩用する場合は、モーニングコートなどの通常礼装でも佩用許可されその際には純金製の細かな鎖(略鎖)を用いて一般的な中綬章のように、より小型略章直径は45mm)を喉元佩用するまた、大勲位菊花章頸飾佩用する時、多く場合慣例として大勲位菊花大綬章正章大綬章)を併佩しない。これは、同一勲章上位にあるものを佩用する場合、その下位勲章同時佩用することが認められないことによる大勲位菊花大綬章は、同じ菊花章である大勲位菊花章頸飾下位勲章にあたり天皇正装する際、大勲位菊花章頸飾佩用し、勲一等旭日桐花大綬章(現在は「桐花大綬章」)の大綬帯び、胸には、大勲位菊花章勲一等旭日桐花大綬章勲一等瑞宝章の各副章着けるのが正式である。ただし、外国元首など、大勲位菊花章頸飾大勲位菊花大綬章しか持たない場合大勲位菊花章頸飾大勲位菊花大綬章正章大綬章)を佩用しても差し支えないとされている。 勲章佩用式明治21年11月17日勅令76号) 第一条 大勲位菊花章頸飾ヲ以テ喉下ニ佩ヒ其副章ヲ左肋ニ佩フ大綬ヲ以テ佩フル時ハ右肩ヨリ左脇ヘ垂レ其副章ハ左肋ニ佩フ これは、同じ種類勲章は、基本的に授与された中から最上位のものしか佩用できないためである。よって、他の種類勲章例え桐花大綬章など)を授与されている場合には、その中で最高位大綬正章副章を併佩することとなっている。 国賓として日本訪れ外国元首多くは、大勲位菊花章頸飾大勲位菊花大綬章を併佩する。これは、国際儀礼上のプロトコルでは、相手国から贈られ勲章基本的に第一序列全て佩用することになっており、菊花章頸飾菊花大綬章同時に贈られることが多いからである。

※この「意匠・佩用式」の解説は、「大勲位菊花章頸飾」の解説の一部です。
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