意匠を再現
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 15:41 UTC 版)
旧本館ロビーなどはその芸術的評価から、建て替えに疑問を呈する意見も噴出し、米・ワシントン・ポストが建て替えに疑問を呈し、英・モノクル誌では建て替え反対の記事も載り、伊・ボッテガ・ヴェネタのデザイナーであるトーマス・マイヤーが発起人となって、同ブランド公式サイトに特設サイトが設けられ、SNSを通じて「#savetheokura」が発信された。また取り壊しを惜しむと、旧本館ロビーは国内外の見学者で埋まるようになった。 そうした動静を踏まえ、ホテルオークラ側も、「ロビーは唯一無二の空間。ロビーがあることで差別化になると考えていた(広報担当者)」として、2015年(平成27年)10月、谷口吉郎の長男で建築家の吉生を設計チームに起用し、意匠を移設するなどして、ロビーは引き継ぐと発表した。これによって、吉郎が設計した旧本館ロビーにあった古墳時代の首飾りをイメージした照明「オークラ・ランターン」、日の光やわらかに塞く麻の葉紋様の木組み格子など、和の文様と装飾で彩られ高く評価された空間が吉生の設計のもと、プレステージタワーのロビーに再現され、ヘリテージウイングのロビーには、旧本館平安の間で使用されていた京都西本願寺が所蔵する国宝「三十六人家集の料紙」を模した壁面装飾が移設された。
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