平壌での日朝戦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/01 23:38 UTC 版)
「2014 FIFAワールドカップ・アジア3次予選」の記事における「平壌での日朝戦」の解説
2011年(平成23年)11月15日に北朝鮮の首都平壌の金日成競技場で北朝鮮対日本戦が行われ、北朝鮮国内で行われる日本戦としては、1989年(平成元年)6月25日に同競技場で行われたワールドカップイタリア大会のアジア1次予選以来 22年ぶりの開催となった。この試合にあたって北朝鮮当局は、入国する日本人に対して様々な規制を実施した。 日本の国旗である日の丸を初め、応援旗の持ち込み禁止(ユニフォームに付いている日の丸は例外。ただし一部は一時預かりとなった) 横断幕の持ち込み禁止 鳴り物応援に使う太鼓やブブゼラの持ち込み禁止 日本の報道関係者は取材申請した51人中10人まで(通信社3人、専門誌2人、カメラマン4人、1人は不明) 携帯電話やパソコンの持ち込み禁止 日本人サポーターは150人まで。ちなみに会場の金日成競技場は5万人収容である。これは、日本国内においてホームサポーターとアウェーサポーターの比率が特に大きくなるとされる、浦和レッズ主催の駒場スタジアムでの試合(収容人数21500人、アウェイサポーター400人) 以上にアウェーサポーターの割合の少ない試合となる。 日本代表選手の入国許可に4時間もの時間を要した。また、米などの食品を持ち込めなかった。 他にも日本の国旗掲揚や国歌(君が代)斉唱が行われない可能性があったが、実際にはどちらも規定通り実施されることとなった。しかし、「君が代」が演奏されると、音楽をかき消すほどの大きなブーイングが起きた。 また、日本サポーターのバスに石のようなものが投げつけられる被害があった他、サポーターが持参した日の丸や応援グッズを没収された。 日本のメディアには一部しか取材許可が降りなかったことに関連して、新聞協会は北朝鮮サッカー協会に改善を求める文書を送った。 上記のような不備や悪待遇について、日本サッカー協会は、北朝鮮サッカー協会、および国際サッカー連盟(FIFA)やアジア連盟に対し、意見書を送付した。
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