岡山の人達
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 03:17 UTC 版)
中村(→五十嵐→中村)民子(なかむら(いがらし)たみこ) 演 - 笹峰愛 あぐりの親友(岡山高等女学校の同級生)。他校の男子生徒からいじめられていたところをあぐりに助けられて以来、親交がある。愛称は「民ちゃん」。 異性への関心が強く、エイスケの大ファンでもあった。あぐりがエイスケと結婚することを知ると怒り、嫁いで1ヶ月半ほどが経つと「大嫌い」と宣言して絶交。その後、他の男子学生と活動写真を観に行ったことで山神教諭から注意を受け、そのまま駆け落ち。あぐりが悪影響を与えたとして退学されるか否かの大騒動となる(結局、相手の学生は怖気ずき、民子自身は東京の親戚宅に身を寄せていたことが分かり、1週間ほどの謹慎で解決となった)。 あぐりが妊娠して学内で孤立・退学させられそうになると嘆願書を配付するなどして手助けし、このことで友情が復活する。 出産のために女学校を辞めたのち、淳之介が産まれると望月家へ顔を見せに来て、父が決めた相手(軍人)と結婚が決まったことを報告する。結婚のために東京へ出るが、燐太郎への片思い、別居を経て二・二六事件の朝に夫の五十嵐少佐が自決を遂げ、岡山へと帰る(夫婦関係は既にうまくいっておらず、別居当初に離婚届を記入して残したが、二・二六事件後に返された離婚届は五十嵐が送った精一杯の愛情だった)。 夫と別居した頃から「婦人現代」の編集の仕事を手伝っており、岡山に帰ってからは新聞記者として勤め、戦後は世津子の依頼で「婦人現代」編集長に就任し、淳之介を厳しく指導する。 山神 鶴子(やまがみ つるこ) 演 - 山田邦子 高等女学校時代の担任教諭。担当教科は英語。授業中は英単語を混じえて話す。生徒指導(特に男女交際)に厳しく、あだ名は「やまんば」。ズレを直そうとメガネに手を添えるクセがある。 あぐりが出産のために退学するときには「生まれてくる子どものために」と英語辞書を餞別として渡した。この辞書は淳之介に受け継がれた。 戦後は淳之介が勤める逗子の女学校の校長となる。淳之介の男女関係が問題となった時にあぐりと再会。淳之介を擁護するが、同時に教師よりも向いた仕事があることも見抜き、さらには美容院を再開するかどうか悩んでいたあぐりを励ます。 津島(つしま) 演 - 佐々木功 高等女学校教諭。山神と違って進歩的で、あぐりの行動も肯定的に捉えている。 職員会議で退学の話題が出ると「馬鹿馬鹿しい」と一蹴し、妊娠が発覚すると「生徒たちに妊娠が身近に感じていい」と擁護する。 小早川(こばやかわ) 演 ‐ 杉本ゆう 高等女学校教諭。エイスケを一目見て「素敵だ」と言っていた。 衣笠(きぬがさ) 演 ‐ キモサベポン太 高等女学校教諭。日和見的な発言が多く、津島に賛同することが多い。 忠野(ただの) 演 ‐ 阿南健治 巡査。あぐりのことは幼少の頃から知っている。あぐりが結婚初夜にいなくなって騒ぎになった際、健太郎に「(あぐりのことを)知らないのはモグリ」と言った。 署長 演 - 水野晴郎 岩見伸一(いわみ しんいち) 演 - 斉藤晴彦 元はあぐりの父・晃の知り合い。美佐から遺産を騙し取って失踪していた。 東京で偶然にもエイスケの前にも現われ、昆布相場の話を持ちかけて美容院の建設費を騙し取り、店のパーマネント機が差し押さえられる騒ぎの原因になる。偶然上京した美佐と遭遇し、美佐が自分を許したことで改心。「罪滅ぼし」としてしばらく居つき、美佐から騙し取った分とエイスケが損を出した分を騙し取らせた昆布相場で儲けて返金、真っ当な仕事を見つけて去って行った。 たね 演 - 関えつ子 産婆。
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