岡山の鯖寿司
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 19:36 UTC 版)
岡山県北部にも鯖寿司が普及しており、1997年(平成9年)現在でも家庭で鯖寿司が作られることがある。 古来、岡山県北部は海産物の流通が発達していなかったため、山陰地方で獲れた鯖が保存の利く塩漬けにされ、出雲街道により中国山地を越えて1日で運ばれていた。塩漬け状態で運搬されたため、到着する頃には酵素により旨味が増し、塩加減もほどよくなっていたと考えられている。その鯖を利用して、いつからか各家庭にて棒寿司が作られるようになった。祭事や祝い事の時などにも作られ、ご馳走として振舞われた。その風貌から「金棒寿司」「鯖包み」などの通称がある。 鯖寿司の作り方は各家庭で大きく異なっている。低温輸送が可能になって以降は、塩鯖ではなく生鯖を使う家庭もある。また頭付きの姿寿司、3枚におろした鯖を用いた押し寿司、こけら寿司と呼ばれる握り寿司風の寿司など、その見た目もレシピによって異なる。 岡山県新見市では郷土料理として扱われており、現在では東京や大阪などの大型デパートでも新見名物として取り扱いがある。
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