局所治療とは? わかりやすく解説

局所治療

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 09:52 UTC 版)

熱傷」の記事における「局所治療」の解説

火傷から6時間までの病院への到着では、火傷綺麗であれば洗いプラスチック製粘着ラップで覆う。火傷評価容易にし、外す際に不快感与えないためである。それ以上かかり綺麗な場合は、低粘着性シリコン製のドレッシング材を使う (つまり時間と共に滲出液によって全体的に水疱として膨れてきたりする)。 汚れているか燃えていた場合には、水道水減菌洗い、銀含有ドレッシング材や、スルファジアジン銀クリームを使う。 Wounds International2014年ガイドラインでは、抗菌材としてスルファジアジン銀クリームは、一般的に使用されるが、治癒自体遅らせる可能性があるとする。日本皮膚科学会2017年ガイドラインは、選択肢ひとつとしており、予後よくする不明であり、すべきとする意見、すべきでないという意見両方があるとし、III度の熱傷では使用推奨している。(また日本では医薬品添付文書で、軽症火傷には疼痛起こすため禁忌とされている) また、2017年システマティック・レビュー9つランダム化比較試験 (RCT) を発見し、ハチミツ・ドレッシングはスルファジアジン銀ドレッシングより良好とした(銀クリーム6、銀含浸ガーゼ3)。同様に2015年システマティック・レビューは、6つRCT見出し同じ結論下した。ハチミツ・ドレッシングはスルファジアジン銀ドレッシング比較して、I度とII度の熱傷良好であり、短期間減菌治癒期間短縮し肥厚性瘢痕および拘縮のない完全な回復ハチミツ81%、銀で37%であったケア通常看護士が行い、以下の目的に基づく。 感染リスク予防軽減 湿潤療法 最適な痛み緩和 患者教育 一般に1cm上の水疱除去し小さいものは残す。手の水疱動き支障なければ残す。壊死した皮膚を除く。Wounds International2014年ガイドラインでは感染疑われる場合検査のために採取するが、予防目的として抗生物質投与所定とするのは推奨されていない日本皮膚科学会2017年ガイドラインは、所定抗菌薬投与否定的な結果多く有効性を示す十分な根拠がないため明確な推奨できないとするが、選択肢ひとつとして提案するとし、リスクの高い例を挙げている。 ドレッシング材には以下のように幅広い種類があるが、どれがいいか結論するまでの強い証拠はない。理想的には、湿潤環境維持し、形を合わせやすく、非粘着性であり、つけ外ししやすく、それは痛みなく行え感染から保護され費用対効果がいいということである。痛み重要な考慮事項である。 伝統的なドレッシング材には、パラフィン含浸ガーゼ吸収脱脂綿があるが、これらは傷にくっつく。 アルギン酸塩は、カルボキシメチルセルロース組み合わせたものがある。滲出液の多い場合使え乾燥した傷口には、皮膚付着するため用いない発泡体親水性ポリウレタン発泡体など。中等度から多い滲出液使え少な場合には使わない医療グレードハチミツ含有ドレッシング材浸透圧により痛み起こすことがあるハイドロコロイドは、感染疑われたり滲出液が多い場合には使えないシリコンやリポコロイドの接触層をもつものは、滲出液少ないものに。 ポリウレタン・フィルム 銀のクリーム含浸ドレッシング材は、感染兆候がある場合に。 代替医療 また発展途上国では、羊膜バナナ、パパイヤペースト、ジャガイモなど、高価なドレッシング材代替的用いられているものが効果的であると示されている。 蜂蜜に関してさらに言えばイラン伝統的に使われる蜂蜜ごま油オリーブオイル混ぜた軟膏II熱傷に有効であったというRCTがある。

※この「局所治療」の解説は、「熱傷」の解説の一部です。
「局所治療」を含む「熱傷」の記事については、「熱傷」の概要を参照ください。

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