少年犯罪についてとは? わかりやすく解説

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少年犯罪について

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/21 03:13 UTC 版)

永山基準」の記事における「少年犯罪について」の解説

前述最高裁判所調査官稲田死刑無期懲役量刑境界調査加え過去重大な少年事件における死刑無期懲役適用事例についても検討したが、その結果19歳上の年長少年犯した強盗殺人事件複数被害者存在する場合死刑確定11人、無期懲役が4人。被害者の数が3人の場合はすべて死刑適用されている」と結論付けている。 「永山基準」が示され本判決以降発生した少年事件死刑求刑事件)の刑事裁判では以下のような結果出ており、天白郁也 (2013) は「少年事件においては殺害された被害者の数加え殺害計画性被告人更生可能性重要視されている」と結論付けている。太字死刑確定事件名古屋アベック殺人事件1988年発生死者2人 / 2人への殺人罪) - 第一審名古屋地裁1989年)で主犯格少年A当時19歳)に死刑判決言い渡されたが、控訴審名古屋高裁1996年)で原判決破棄無期懲役判決言い渡された(1997年確定)。第一審判決は、Aとともに殺害行為実行した少年B当時17歳に対して死刑選択したが、Bは当時18歳未満少年だったため、少年法規定により無期懲役適用された(第一審確定)。 市川一家4人殺害事件1992年発生死者4人 / 3人への強盗殺人罪・1人への殺人罪) - 第一審千葉地裁1994年)で死刑判決言い渡され控訴審東京高裁1996年)および上告審2001年)でも一貫して死刑支持され確定2017年死刑執行されたが、犯行少年だった被告人への死刑確定・および少年死刑囚への死刑執行永山以来20年ぶりだった。悪質な犯行客観的側面殺害され被害者が4人である点・単独犯である点など)に加え主観的側面被告人同事以前にも多数粗暴な犯罪重ねており犯罪傾向見られる点など)が重視された。 大阪・愛知・岐阜連続リンチ殺人事件1994年発生死者4人 / 2人への殺人罪2人への強盗殺人罪) - 第一審名古屋地裁2001年)では被害者4人のうち1人については傷害致死罪認定され死刑求刑された3被告人のうち1人死刑2人無期懲役とする判決言い渡された。しかし控訴審名古屋高裁2005年)では被害者4人全員への殺人罪強盗殺人成立認定され、3被告人全員死刑判決言い渡された。2011年上告審でも控訴審判決支持され、3被告人死刑確定した光市母子殺害事件1999年発生死者2人 / 2人への殺人罪) - 第一審山口地裁2000年)および控訴審広島高裁2002年)では無期懲役判決言い渡されたが、検察上告したところ、最高裁2006年に「(事件当時被告人の)年齢死刑回避決定的な事情とはいえない」として控訴審判決破棄し審理広島高裁差し戻す判決言い渡したその後差し戻し後の控訴審広島高裁2008年)では死刑言い渡され2012年弁護の上告が棄却されたことで死刑確定本判決以降殺害され被害者数2人少年事件としては初め死刑確定した事例石巻3人殺傷事件2010年発生死者2人 / 2人への殺人罪) - 裁判員制度施行2009年以降少年犯罪における死刑判決宣告確定は初の事例第一審仙台地裁2010年)で死刑判決言い渡され控訴審仙台高裁2014年)および上告審2016年)でも一貫して死刑支持され確定光市事件差し戻し判決2006年以降発生した事件で、犯行当初から被害者殺害計画していた点が重視された。

※この「少年犯罪について」の解説は、「永山基準」の解説の一部です。
「少年犯罪について」を含む「永山基準」の記事については、「永山基準」の概要を参照ください。

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