少年法改正に影響したとされる未成年者による凶悪犯罪
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/11 20:57 UTC 版)
「少年法」の記事における「少年法改正に影響したとされる未成年者による凶悪犯罪」の解説
1960年(昭和35年)10月12日、東京の日比谷公会堂において、17歳の右翼少年・山口二矢が演説中の浅沼稲次郎日本社会党委員長を刺殺し、即座に犯行現場で現行犯逮捕された。犯人は、起訴されるよりも前に東京少年鑑別所内で自殺した。 1988年(昭和63年)11月から1989年(昭和64年/平成元年)1月の間に発生した女子高生コンクリート詰め殺人事件では、猥褻略取誘拐・監禁・強姦・暴行・殺人・死体遺棄などが複合的に行われた非常に残忍・凶悪な少年犯罪として日本社会に大きな衝撃を与え、『朝日新聞』1989年4月8日朝刊投書欄には「同じ未成年でも、被害者は実名・顔写真・住所まで新聞で報道されたのに対し、加害者は実名も顔写真も少年法を理由に掲載されない。これでは殺された方の人権が無視されている一方、殺した方の人権ばかりが尊重されている」「同じ少年犯罪でも窃盗・傷害などの衝動的な物ならば、本人の将来を考え匿名とすることもやむを得ないだろうが、今回のような凶悪犯罪に限っては成人も未成年も関係ない。少年A・Bなどのような匿名ではなく、実名を掲載すべきだ」という投書が掲載された。 1997年(平成9年)に発生した神戸連続児童殺傷事件では、少年法によって加害少年が保護される一方で被害者側の権利は蔑ろにされているとの議論を呼び、法改正[いつ?]されるきっかけとなった。
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