学問上の功績
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時実は、実験脳生理学の手法を日本に導入、大脳皮質の活動水準を調節し行動に至る神経活動を電気生理学的に体系づけた。
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学問上の功績
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/11 08:36 UTC 版)
「フェルナン・ブローデル」の記事における「学問上の功績」の解説
歴史学におけるブローデルの貢献のなかで重要とされるのが、歴史的時間における重層性の発見である。代表作『地中海』(原題『フェリペ2世時代の地中海と地中海時代』)では、歴史を「長波」・「中波」・「短波」の三層構造として把握することを提唱しており、表層にはまたたく間に過ぎ去る歴史、個人および出来事史という「短波」があり、そして、ゆっくりとリズムを刻む社会の歴史、すなわち、ひとつの局面、人口動態、国家そして戦争などの「中波」があり、さらに最も深層において、不変の、あるいはほとんど動くことのない自然や環境、構造、「長期持続」(la longue durée) などの「長波」があって、とくに最後の「長期持続」の相を重視する点で従来の歴史学とは一線を画した。ブローデルは、すべては緩慢な歴史すなわち「長期持続」の歴史の周りを回っていると把握したのである。つまりそれは、人類史の内部において歴史を動かす本質的な要因として決定的な作用を及ぼしてきた構造的ないし現実的な諸原型の総体であり、緩慢に生成・変化・消滅する諸事実の構造(組み合わせ)であり、さらには、諸要素として持続的に有効にはたらいてきた深層における座標の全体である。ただし、カルロス・ロハス(スペイン語版)は、「長期持続」に対し、こうした形式的定義をあたえることは比較的たやすいことであるのに対し、実際に起こった歴史の経緯を分析して、そこに長期持続を見いだし、説明していくことは難事業である、と述べている。 「本来の歴史は逸話的構成によってしか綴れない」と述べたいっぽうで、事件や出来事よりも「構造」に重きをおいたブローデルの歴史的思考は、フィリップ・アリエス、ピエール・グベール(フランス語版)、ジョルジュ・デュビー、ロベール・マンドルー(フランス語版)、ピエール・ショーニュ(フランス語版)、ジャン・ドリュモー(フランス語版)、ジャック・ル・ゴフ、マルク・フェロー、モーリス・アギュロン(フランス語版)、エマニュエル・ル・ロワ・ラデュリ、ミシェル・ヴォヴェルら、「生きた歴史」を標榜するアナール学派の歴史家たちに深く、広汎な影響をあたえた。そこでは、歴史における重要な一主人公としての環境、社会史、生と死にかかわる態度や日常生活の底に流れる心性(マンタリテ)や感性の歴史(心性史)、マクロ的な価値変動や人口動態をはじめとする数量史、日常生活をささえる衣食住などの物質文明、あるいは歴史の深層構造の理解など、長期的に持続するものが主として研究の対象となっている。
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