天地会十人衆
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/01 18:15 UTC 版)
天地会十人衆は登場当初は天地会の中のトップ集団であったが、作品の途中、天地会の組織改編により解散となった。以下の他にも十人衆と見られる者が6名、度々登場するが、鳳と闘った描写は見られず、名前も明らかにはされなかった。 北条 定勝(ほうじょう さだかつ) 天地会・北条組組長。かつて播磨の荒獅子と呼ばれていた。元々は天地会幹部の筆頭であったが、他の十人衆同様、天外には煙たがられていた様子で、御子神に筆頭の座を奪われてからは、筆頭への返り咲きを果たすために裏工作をしたり、鳳や不知火と共闘するようになる。速浪一家を滅ぼし、筆頭返り咲きは確実かに思われたが、その後の天地会の組織改編で他の十人衆の者たちと共に実権を持たぬ最高顧問にされてしまった。それでもなお、組を守るべく筆頭返り咲きを目論むも、息子・烈の説得でかつて荒獅子と呼ばれていた頃の闘志を蘇らせ、鳳と共に天地会と戦う事を決意、自らの屋敷で天地会との最終決戦を迎える。最終決戦では、財津雷太の銃弾で致命傷を負うも、そのまま死を迎えるのを潔しとせず、自らが滅ぼした速浪一家の生き残りであったマサルに止めを刺すように促し、その刃により生涯を終えた。 秋月 智久(あきづき ともひさ) 天地会・秋月組組長。下記の服部と吉川が鳳に討取られた後に、天外に櫻木組の残党狩りを自ら志願した。興津兄弟や鈴木らを動員して、鳳と二度に渡り戦うも、鈴木には離反され、興津兄弟は相次いで鳳に敗れ、進退窮って天外に救援を乞うも、天外の「死ね」という御子神を通しての伝言と共に見捨てられ、逃走するためにプールに飛び込むも、着水時の衝撃は高層階から飛び降りたために水面といえどもコンクリート同然の状態であったため死亡した。過去に対立組織のシマをとった時に、力押しで十分勝てた状況だったにも関わらず、その組長の娘を人質にとって脅したり、鳳を誘い出すために祐次の恋人・さゆりを人質にとった点や、鳳との最初の決戦後に高級ホテルに潜伏した時には、スイートルームを三部屋借り切り、その部屋には自分の組の若い組員たちのみを入れ、傘下の組長たちをロビーに待機させて部屋には入れようとしなかった点などから、狡猾で用心深い人物として描かれている。彼の最期の時、天外は「見てくれだけのナマクラ」と評していた。 服部 秀明(はっとり ひであき) 天地会・服部組組長。天地会の櫻木宅襲撃事件の実行犯で櫻木宅を焼き払い、櫻木らを死に追いやるが、その3ヶ月後に天地会への復讐に燃える鳳の手により討ち取られた。十人衆の中では、下記の吉川よりは格上であった。 吉川 元信(きっかわ もとのぶ) 十人衆では最下位に格付けられ、服部の葬儀では取り乱し、仇討ちを誓ってみせるが、これは芝居で、本心では服部の死により、十人衆での格付けが上がると喜び、「服部を殺害した者に感謝したい位だ」とすら発言していた(この時点では鳳が服部を殺害した事を知らなかった)。自らがオーナーを務める店で飲んでいた時に天外の居場所を探るために訪れていた鳳と出会い、自らの出世のためと、鳳を殺害しようとするも返り討ちに遭い、命を落とした。
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