天候・その他の天災
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 07:48 UTC 版)
「2003年の日本」の記事における「天候・その他の天災」の解説
異常気象1993年(平成5年)以来10年ぶりの冷夏。各地で梅雨明けが大幅に遅れ、関東地方の梅雨明けは8月にずれ込み、東北地方の梅雨明けは特定できなかった。南西諸島、九州南部を除き全国的に冷夏となった。本州の8月の最高気温が20℃以下の日があった。秋は顕著な暖秋で、9月、10月が厳しい残暑となった他、11月は記録的な極端な高温となった。 季節ごとの気象状況 冬(前年12月〜2月):初雪も全国的に比較的早く、1月を中心に寒波が南下し、寒い月となった。2月は大暖冬となったが、その後3月上旬に再び真冬並みの強い寒気が流れ込み、太平洋側の地方でも雪が降った。結果的に北日本では2年ぶりの「寒冬」であったが、東・西日本・南西諸島では2月が顕著な高温で推移したため「並冬」だった(気温は北・東日本は平年を下回ったが、西日本は平年を上回っている)。 春(3月〜5月):気温は平年を上回った。ちなみに1982年、1983年の春と同様の暖春。 夏(6月〜8月):気温は平年より1度から2度ほど下回った。1993年以来の冷夏だが、前年は平年並みだった。但し、8月下旬は残暑が厳しかった。 秋(9月〜11月):残暑が厳しく気温は平年を上回った。 時系列(地震以外) 1月5日 - 強い寒波の襲来で日本海側大雪。特に西日本で積雪を観測した所が多く、鹿児島市では1986年(昭和61年)1月6日以来17年ぶり5cm以上の積雪が観測された。鹿児島市内では交通機関が混乱し、市内でも雪による死者が出た。 1月29日 - 非常に強い寒波の南下で再び大雪。紀伊半島や四国をはじめ、西日本太平洋側でも大雪になった。850hPaの-15℃線の寒気は西回りに中国地方まで南下し、日中にもかかわらず山陰沿岸で-6℃前後、瀬戸内沿岸で-3℃前後という異常な寒さで、平野部でも真冬日を観測した。 8月5日 - 東日本から西日本の広い範囲で雷を伴う大雨。栃木県と千葉県では1時間の雨量が100ミリを超えたほか、埼玉県では落雷による火災が16件発生。交通機関にも大きな影響を及ぼした。 9月11日 - 台風14号が宮古島を直撃。
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