天候変化に呪われた大会
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/23 09:56 UTC 版)
「平成19年度全国高等学校総合体育大会」の記事における「天候変化に呪われた大会」の解説
「若楠国体(1976年(昭和51年))のために建設された既存施設の活用」が謳われた大会だっただけに、屋外で実施された競技も多く、その分、自然災害の影響をまともに受けた大会となった。 8月2日、台風5号が九州の東部を通過。佐賀県の佐賀・多久地区に暴風警報が発表されていたにもかかわらず、そのことが現場関係者に十分伝わらず、陸上競技は続行された。男子400m走の予選中、大会関係者用のテントが突風で飛ばされ、関係者2名が軽い怪我。テントはトラックをも通り抜け、選手2名が危うく巻き込まれるところであった。その模様は高校生がケーブルテレビのSDN県民チャンネルや大会公式サイトで配信するためにハイビジョンカメラで撮影していた映像で捉えられ、各テレビ局のニュースで当日から翌日にかけて「視聴者撮影映像」として繰り返し放送された。 翌3日、台風5号の影響で佐賀県内は湿った空気が流れ込みやすくなっており、大気の状態が非常に不安定となっていた。陸上競技中の午後、佐賀・多久地方は激しい雷雨に見舞われ、競技中断を余儀なくされた。午後6時過ぎには、会場の東に位置する巨勢町(こせまち)地域で竜巻が発生。その模様はテレビ局の取材カメラも捉えていた。しかし、大会本部は、競技場の運用コストを抑えることなどを目的に、日程どおり競技を進めることを決断。結局、この日の陸上競技が終了したのは、午後10時過ぎとなった。
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