ハイビジョンカメラ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 07:02 UTC 版)
概要 日本放送協会 (NHK) が開発した宇宙探査機用ハイビジョンカメラ。打ち上げ時の衝撃に耐えるために、大型ハンマーで叩くなどの実験を経て開発。心臓部は、高感度CCDカメラ。理論衝撃耐久能力は、120G。実効衝撃耐久能力は15G/h。 広角カメラと望遠カメラを隣り合わせに、それぞれ反対方向を向いて機体に固定されている。動画の送受信と圧縮されたデータの展開には実時間の約20倍かかるため、生中継はできない。 主な撮影対象 2007年9月29日:約10万kmの地点から見た地球 2007年10月31日:嵐の大洋 - ラヴォアジエ・クレーター - レプソルト・クレーター、月の北極 2007年11月7日:地球の出、地球の入り(プラスケット・クレーター) 月の南極・夜明け オリエンタル盆地 シュレーディンガー・クレーター 画像の公開 動画と静止画がJAXAのWebサイトで公開されているほか、YouTube上のJAXAチャンネル(以前は「かぐや」独自のチャンネルを持っていたが、2009年4月に統合された)でも公開されている。2007年11月14日にはNHKで『探査機“かぐや”月の謎に迫る』として特集番組が放送された。 「地球の出」に関しては、アポロ計画時代の映像と「かぐや」からの映像を比較することによって、技術の進歩を実感できる映像も公開する予定である。 本ハイビジョンカメラの開発にあたっては設計をNHK、光学レンズをフジノン、搭載カメラを池上通信機、動画圧縮装置をソニー、機器アセンブルを明星電気、テレメトリを富士通、運用支援ソフトを高知大学が担当した。
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