大量導入
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/30 02:06 UTC 版)
しかし、2016年1月、イランと欧米諸国との間での核合意が成立したことでイランに対する制裁が一部解除になったことから、イラン政府はボーイング社やエアバス社の旅客機購入を計画し、まず同年1月28日のロウハニー大統領の訪仏の際にエアバス社とA380を12機含む118機(内訳:ワイドボディ機73機、ナローボディ機45機)を購入することで合意した。但し、この契約は国と交わされており、これら機材はイラン国内他社も運用するとみられている。 同年12月22日、エアバスとイラン航空は1月にパリで合意した商談を進め、計100機分の確定契約を締結、内訳は、A320ファミリーが46機、A330ファミリーが38機、A350 XWBが16機となり、A380は確定発注に至らなかった。2017年にエアバスA330とエアバスA321の初号機を受領した。これにより「ホマ・クラス」に初のフルフラットシートが導入されることになる。また、2016年2月1日にイラン航空単独でATR72-600型を40機(確定20機、オプション20機)発注した。 2016年4月にはボーイングとも機材購入交渉を行っておりボーイングからボーイング737,777,787の提案を受けた模様。同年6月21日にはボーイング社とイラン政府の間で航空機を100機購入することで合意した。 同年12月11日、ボーイングとイラン航空は2016年6月に覚書(MoA)を締結した契約について、アメリカ政府が9月に発行したライセンス要件の下で密接に調整し、計80機の契約を締結、内訳は737 MAX 8が50機、777-300ERが15機、777-9Xが15機となった。 2016年ファンボロー航空ショーで三菱航空機がイランの航空会社と受注交渉していることを明らかにし、2015年9月からイラン航空やイラン・アセマン航空、同国の航空当局と接触し、市場調査を行いイラン航空は70席級のMitsubishi SpaceJetを80機購入し、イランの国内路線に投入することを検討しているとした。 2018年5月8日トランプ米大統領により核合意離脱が宣言されたことにより、イランに「最高レベルの経済制裁」を科す意向を示し、ムニューシン米財務長官はイラン向け旅客機・部品輸出免許を取り消す方針を表明。旅客機には米国製の部品が多数使われているため、ボーイングだけで無くエアバスなど欧州との契約が履行されるかどうかは米政府の許可に左右され、輸出許可を管轄する米財務省は、イラン核合意離脱後の90日の移行期間が8月6日に終了した後は、旅客機と部品、サービスのイランへの輸出は認めないと表明。また、移行期間終了後は、米企業によるイランとの商談への認可を取り消す方針を示している。既に引き渡されているA330-200,A321-200WL、ATR-72などの処遇については不明。
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