大規模興行形式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/04 09:23 UTC 版)
「ファッションショー」の記事における「大規模興行形式」の解説
屋内施設において観覧有料で開催する方式では、2002年(平成14年)から開催されている神戸コレクションが初めて興行として充分な集客・収入を達成してS/SとA/Wの年2回継続開催するのに成功した。神戸コレクションを嚆矢として、東京ランウェイ(旧・神戸コレクション東京公演)、東京ガールズコレクション、ガールズアワード、関西コレクションが年2回(S/SとA/W)の継続開催を実現している。また、札幌コレクション、福岡アジアコレクション、東北ドリームコレクションは年1回(S/SまたはA/W)の継続開催を実現し、日本カワイイ博 IN 新潟は不定期ながら年1回の開催を維持している。東京で開催されているイベントの中には、日本のリアル・クローズを海外に情報発信する目的で外務省が、イベント観覧のため来日する外国人の増加を目的に観光庁(国土交通省の外局)が後援している例がみられる。また、福岡アジアコレクションでは、地場産業振興とアジアへの情報発信を目的に産学官連携の「福岡アジアファッション拠点推進会議」が組織され、同イベントを主催している。いずれのイベントでも、東京のプロのファッションモデルが多数参加している。 屋外あるいは半屋外で観覧無料で開催する方式もあり、2008年(平成20年)から開催されている仙台コレクション(アーケード街のぶらんどーむ一番町で開催)が初めて充分な集客を達成して継続開催に成功した。観覧無料の仙台コレクションは商店街で開催される都市イベントとみなされ、中小企業庁(経済産業省の外局)の商店街活性化の補助金も得ている。同様な方式を採っているものには、三宮コレクション(アーケード街の三宮センター街等で開催)、栄ランウェイ(大津通を歩行者天国にして開催、TBS系列:CBCと総務省東海総合通信局が主催)、総曲輪コレクション(グランドプラザのアトリウムで開催、フジ系列:BBTが関与)、静岡コレクション(静岡まつりの一部として御幸通りを歩行者天国にして開催、TBS系列:SBSが関与)などがある。東京のプロのファッションモデルが複数参加している仙台と静岡以外は、いずれもプロモデルがゲスト出演することなどはあるが、ほとんどが地元モデルによるファッションショーである。 TGCは、同イベントのブランド力を生かして「東京ガールズコレクション in ○○」等と題し、これまで沖縄県・愛知県・福島県などで地方開催を実施している。一方、神戸コレクションは、同イベントの名称を使用せずに地方開催あるいは各地のファッションイベントへの協力をするようになり、東京での開催は「神戸コレクション 東京公演」から2012年に「東京ランウェイ」に改称し、地方では2010年から福岡アジアコレクション、2011年から名古屋コレクション(栄ランウェイ)、2013年から東北ドリームコレクション、2014年から静岡コレクションに協力している。 この手のショーの場合、観客席の後ろ側や出品者の実店舗などでモデルが着た服の展示即売が行われ、携帯電話やインターネットのウェブサイトでも販売する例も見られる。また、コレクションが終わった後の深夜に、場所を替えるなどして「Official After Party」などと称した公式クラブイベントが付随して開催される例も見られる。
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