大規模航路への拡張
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/22 09:44 UTC 版)
鎖牽引船の導入と並行して、堰の建設によるマイン川の運河化は推進されていった。拡張は何段階ものステップを経て上流へと延びていった。1901年にフランクフルトからオッフェンバッハ港までの拡張がなされ、同時にフランクフルト東港の建設が開始された。この港が操業を開始したのは既述の通り1912年であった。1921年にはアシャッフェンブルクまでの区間が運河化され、1949年にはヴュルツブルク - バンベルク間のオーバーマインへの拡張も開始された。歴史的な橋梁やマリエンブルク城砦がある目前の水路にヴュルツブルク水門を建設することは大きな挑戦であった。1962年5月29日にバンベルクまでの拡張工事は完成した。 バンベルクでは、西ヨーロッパの水路とドナウ川とを結ぶマイン=ドナウ運河が運用開始された。 マイン川の航行水路に指定されている全長388km、標高差147mの間には、バンベルク近郊のフィーレトからマイン川河口までの現在34の堰が存在する。堰は5kmから19kmの間隔で設けられている。閘門のサイズはそれぞれ長さ300m、幅12mである。コストハイム、エッダースハイム、グリースハイムおよびオッフェンバッハの堰にはそれぞれ2つの閘門があり、それぞれ長さは約340m、幅は一方が12m、もう一方が15mである。また、すべての堰に、魚が遡上するための魚梯が設けられている。これらの堰の総水力発電量は、172.55MWである。
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