執政官および監察官とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 執政官および監察官の意味・解説 

執政官および監察官

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/22 05:39 UTC 版)

マルクス・ウァレリウス・メッサッラ・ニゲル」の記事における「執政官および監察官」の解説

紀元前61年、メッサッラ・ニゲルは執政官就任する同僚プレブス平民)のマルクス・プピウス・ピソ・フルギ・カルプルニアヌスであった執政官任期中主たるできごととしてプブリウス・クロディウス・プルケルスキャンダル裁判がある。 前年12月男子禁制ボナ・デア祭り最高神祇官カエサルの家で行なわれた際、クロディウス女装して参加したため儀式がやり直された。プルタルコスによればカエサルの妻であったポンペイアがこれを手引きしたものの、すぐに見つかったとされる。この行為神祇官ウェスタの処女によって「神への冒瀆」と決議され元老院多数クロディウス裁判にかけることを求めた。カルプルニアヌスは、クロディウスポンペイウス友人同盟者であったにもかかわらず、彼を裁く特別審問所を開くための法令Lex Pupia Valeria de incestu Clodii)のロガティオ(提案)を作成しなければならなかった。ロガティオは元老院承認経て公示されたものの、カルプルニアヌスはこの提案無効にしようと試みた一方でメッサッラ・ニゲルは厳し処置求めたキケロはメッサッラ・ニゲルを「素晴らしい、力強い、変わらない、その熱意僕のこと讃えて、慕って真似してくれて(egregius, fortis, constans, diligens, nostri laudator, amator, imitator.)」とべた褒めしている。クロディウス裁判はカルプルニアヌスの妨害にも関わらず実施されたが、十分な数の有罪票は得られなかった。執政官としてのメッサラ・ニゲルに関しては、それ以外記録はない。 紀元前59年、メッサッラ・ニゲルはカエサル制定した法律Lex Iulia agraria campana)に基づいて貧し人々と若い市民カプア土地割り当てるための二十人委員会の、司法担当する五人委員会一人選ばれた。 紀元前58年この前年にプレブスとなり、この年護民官となっていたクロディウスは、キケロがカティリナの共謀者処刑したことに狙いをつけ、民会正式な裁判無し市民処刑することを違法とする法(Lex Clodia de capite civis romani)を通し、更にキケロ追放する法(Lex Clodia de exilio Ciceronis)を通過させた。メッサッラ・ニゲルはキケロとその家族同情したが、おそらくキケロ彼の支援期待していたのであろうクロディウスパラティヌスにあったキケロの家が国家没収されるように手配し自分の家拡張するために土地一部購入することさえした。さらに、キケロの家を取り壊した後に土地奉納し空き地リーベルタース神殿建立した翌年キケロ追放解除されローマに戻るが、メッサッラ・ニゲルはポンティフェクス(神祇官)の一人としてキケロが家を再建する権利があると支持しリーベルタース神殿取り壊したキケロは家を再建しクロディウスはそれを冒涜宣言した神祇官たちは満場一致でマキケロを支持した。 メッサッラ・ニゲルが三度インテルレクス執政官選挙のために民会召集する臨時職)を務めたことが、碑文書いてある。おそらくは紀元前55年1月ポンペイウスクラッススが共に二度目の執政官就任)、紀元前53年紀元前52年のことと思われる紀元前55年には監察官就任する同僚同じく神祇官一員であったが、30歳年上のプブリウス・セルウィリウス・ウァティア・イサウリクスであった二人紀元前54年大洪水起こしたティベリス川治水工事行い、またルーストルム(国勢調査完了後に行う清め儀式)を行わなかったことが知られている。市民冗談で、メッサッラ・ニゲルを監察官メノゲネス(Menogenes)と呼んでいたが、これは彼の外観俳優のメノゲネスに似ていたためである。

※この「執政官および監察官」の解説は、「マルクス・ウァレリウス・メッサッラ・ニゲル」の解説の一部です。
「執政官および監察官」を含む「マルクス・ウァレリウス・メッサッラ・ニゲル」の記事については、「マルクス・ウァレリウス・メッサッラ・ニゲル」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「執政官および監察官」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「執政官および監察官」の関連用語

執政官および監察官のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



執政官および監察官のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのマルクス・ウァレリウス・メッサッラ・ニゲル (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS