土壌・植生
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基盤岩は花崗岩・花崗片麻岩であり、土壌は褐色森林土が大部分である。郡面積の83%を山林が占め、樹種はクヌギ・マツ・クルミなどである。東部海岸の木津里に所在する雲満臺(ウンマンデ/운만대)一帯にはクコ・クルミをはじめ、タケの貴重な品種である山竹(신의대)の群落など南方系の植物が自生しており、北朝鮮政府は天然記念物第24号「雲満臺山竹群落」(운만대신의대군락)として植物保護区に指定している。このほかに錦城里には、北部地方ではほとんど見ることのできないサンシュユがあり、錦城里・石城里一帯にはクリの森がある。
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土壌・植生
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/01 22:00 UTC 版)
昭和初期の海岸林造成事業により、現在の海岸林の用地の大半はクロマツが占めているが、裸砂地や広葉樹林、砂草地や低木林などが部分的に存在する。日本海側から汀線を越えると、裸砂地、砂草地、低木叢林地、クロマツ林の順で、植生が帯状に変化している。 最前線の裸砂地の土砂は、元々は厚沢部川から流れてきたもので、対馬海流の一部をなす沿岸流によって運ばれ、海岸に打ち上げられ、さらに吹き上げられたことによって形成された。明治から昭和の時代にかけて発生した飛砂は、この地の砂が吹き上げられたことで発生したもので、現在でも季節風によってしばしば飛砂が発生しているが、後方に控えるクロマツ林によって捕捉されている。 裸砂地を越えると一帯には砂草地が広がっており、ここには耐埋砂性に富む、すなわち堆積する砂による埋没に耐えうる植物が生育している。具体的にはハマニンニク、コウボウムギ、ハマヒルガオ、ハマニガナなどで、特にハマニンニクは砂の移動防止と砂草の生育環境確保を目的に、人工的にも植栽された。ハマニンニクをはじめ、これらの植物は生長に伴って周辺の砂を被覆し、飛砂の軽減に役立っている。 砂草地を越えると低木林が繁茂する叢林地となっており、ハマナスやキンギンボクなどの自生する植物と、アキグミやイタチハギ、ギンドロなどの植栽された植物に大別される。いずれも埋没に強く、幹や根から不定根を発生させて繁殖し、株状の小群落を形成している。また寒風害や塩害にも強い。 低木叢林地の後方には植林されたクロマツ林が広がっている。海風の影響により、風上(沿岸部)に近い方ほど梢端部(樹木の先の部分)が削られ、また幹も風下側に曲げられるか倒されるなどしている。クロマツ林は風上部分から風下にかけて徐々に樹高が高くなり、特に林の中央部から風下にかけては10mから15mないしそれ以上の高さのものも見られるようになっている。特に砂坂海岸林は日本海に沿った縦長形状であるため、樹高の高い立派なクロマツ林の規模も大きくなっている。この場所では昭和中期より除伐や間伐といった保護政策が行われてきたため、樹冠が大きく樹高の高い木も多い。ただし全体的に見ればそれらの政策は遅れ気味で、樹冠や樹高、幹の太さに生長の遅れが見られる個所も多い。 またクロマツ林に混ざって広葉樹も発生しており、カシワ、ナラ、イタヤなどの江戸時代までこの地で生育していた樹木類が種子の侵入や萌芽の回復などで林冠層を形成している。これらはおよそ昭和後期ごろから始まっており、年号が平成に代わるころにはクロマツを主林木とした混合林へと変化している。これらの枯葉はクロマツの枯葉と混ざることで、分解されにくいクロマツの葉の分解を促進させ、地力の維持に役立っている。また、1966年ごろからクロマツ林内の孔状地にトドマツが植栽されており、クロマツの防風効果の恩恵を受けて著しく生長している。海岸林北側の湿地帯にはヤチダモが植栽されており、水分の蒸発によって湿地が乾燥しつつある。
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