国際シンポジウムの開催とエルドン・リトリート センターの開設
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「デビッド・J・グロブ」の記事における「国際シンポジウムの開催とエルドン・リトリート センターの開設」の解説
1985年にはグロブはロンドンのインペリアル・カレッジでストレスと病的不安症の国際シンポジウムを開催した。300人もの参加者が英国内外から出席したこのシンポジウムでは70人の著名な精神科医と心理学者が発表した。その中には、オーストラリアのシドニー大学の教授、カリフォルニア州立大学デイビス校、テンプル大学、ニュージーランドのオタゴ大学の教授陣が含まれ、著名な精神科医のロナルド・D・レイン(R. D. Laing)も講演を行った。グロブとカイ・デイビス・リンはR.D.ラングと数々の会議で共に発表を行う。このシンポジウムの発表者には以下のプロフェッショナルが含まれる:アイザック・マーク(Issac Marks, MD、ロンドンの精神医学協会の名誉教授)、アレン・ゴールドスタイン(Allen Goldstein、米国フィラデルフィアのテンプル大学のAgoraphobia and Anxiety Programmeディレクター)、ダイアン・L・チャンブレス(Dianne L. Chambless、ペンシルベニア大学、心理学部)、P.J.ワトソン(P.J.Watson、ロンドンのガイ医学大学の精神医学部長)、C.バス(C. Bass, MD、ロンドンのキング・カレッジ医学部)。当時のロンドンタイムズ紙もこのシンポジウムを報じた。 ロンドンの会議後もグロブとディビス・リンは米国、英国、オーストラリア、ニュージーランドをハードなスケジュールで旅行をして回り、セミナー、トレーニング、リトリートを開催した。その間、ロナルド・D・レイン(R. D. Laing、「引き裂かれた自己」の著者、著名な精神科医)等と共同でセミナーを開催したり、会議での発表をした。最終的にロナルド・D・レインの「そんなに旅行ばかりして回るのは狂気の沙汰だよ。リトリート・センターを設立して、クライアントやカウンセラーを君たちのセンターの来させればいい。」という助言を受けて1990年、米国のミズーリ州に70エイカーに渡る土地にエルドン・リトリート・センター(Eldon Retreat Center)を設立した。その後10年間、グロブとディビス・リンはエルドン(英語版)をベースとして臨床心理士、カウンセラーのトレーニングとクライアントの治療を続けた。そのトレーニング・コースとして3レベルからなる「メンタルヘルス分野のプロフェッショナルのための能力ベースによるトレーニング」(Competency Based Training for Mental Health Professionals)を設定した。このトレーニング・コースの扱う分野は、トラウマの記憶を解消する(Resolving Traumatic Memories)、内部に保存されている傷ついた子供のヒーリング(Healing the Wounded Childwithin) 、怒りと罪悪感と恥の感情の解消(Resolving Feelings of Anger, Guilt and Shame)、パーソナル・ジャーニー:人生という旅 の回顧と将来への展望(Personal Journeys)、という内容を含む。これらのトレーニング・コースはデビッド・グロブ・セミナーという会社名のもとに開催された。そのクリーン言語の認定コースは、エルドン時代以降は終了し、現在の時点では、グロブのクリーン言語の認定コースは存在しない。 エルドン時代は、臨床心理士、心理学者、大学講師、教授、カウンセラーと共にその他の分野の様々な知識人がエルドンを訪れ、知的刺激に満ちた時代であった。7月の独立記念日には毎年恒例の集中講座が開設され、「この時期に自分は最も創造力に満ちていた。」とグロブは回顧している。
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