各曲について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/03 16:38 UTC 版)
「ヴァルス=カプリス (フォーレ)」の記事における「各曲について」の解説
フォーレのヴァルス=カプリス一覧番号調性作品番号作曲年区分第1番イ長調 30 1882? 第一期 第2番変ニ長調 38 1884 第3番変ト長調 59 1893 第二期 第4番変イ長調 62 1894 4曲のヴァルス=カプリスは、フォーレの創作活動の比較的早い時期に属している。フォーレの創作期間はしばしば作曲年代によって第一期(1860年 - 1885年)、第二期(1885年 - 1906年)、第三期(1906年 - 1924年)の三期に分けられており、一覧表はロバート・オーリッジによる作曲区分にしたがった。これによると、ヴァルス=カプリス第1番と同第2番は第一期、第3番と第4番は第二期に属する。 最初の二つのヴァルス=カプリスでは、フォーレはサン=サーンスの明快で輝かしいスタイルによっている。即興的な音楽と、新鮮味に溢れた表現が特徴的である。これらは芸術作品というよりも、夜会やサロンで気晴らしのために親しい友人たちの間で演奏されることを目的にして書かれている。 後半の2曲では、構成面での緻密さが増し、主題や楽句の関連・結びつきはより有機的なものとなり、和声と転調の扱いも熟達している。その分、第2番までのような軽妙なサロン音楽的な性格は後退している。 フォーレは1908年ごろ、ドイツのフップフェルト社の自動ピアノDEAに全曲を自ら録音しており、この4曲にある種の愛着を持っていたことがうかがえる。また、1919年3月20日付でピアニストのロベール・ロルタに宛てた手紙で、フォーレは次のように述べている。 「『ヴァルス=カプリス』の各主題の冒頭は、もっとゆっくりめの速度で弾いてくれませんか―作曲者は全くうんざりしています! というのも、私は『ヴァルス=カプリス』という題名そのものを、そもそも運動がいかに変化してゆくかということに基づいて用いているからです。演奏家はいつも一律に速く弾きすぎます。」 — 1919年3月20日付、ロベール・ロルタに宛てたフォーレの手紙
※この「各曲について」の解説は、「ヴァルス=カプリス (フォーレ)」の解説の一部です。
「各曲について」を含む「ヴァルス=カプリス (フォーレ)」の記事については、「ヴァルス=カプリス (フォーレ)」の概要を参照ください。
各曲について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 03:11 UTC 版)
「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ」の記事における「各曲について」の解説
3曲の「ソナタ」は、緩—急—緩—急の4楽章の、典型的な教会ソナタの形式をとっている。ソナタの第2楽章にはどれも長大なフーガを置いている。 一方「パルティータ」は、第1番・第2番がアルマンド、クーラント、サラバンド、ジーグという組曲の典型的な4楽章形式をとり、第3番は前奏曲、ルール、ガヴォット、メヌエット、ブーレ、ジーグと、フランス風の管弦楽組曲を思わせる舞曲を配置している。なお、第1番はジーグのかわりにブーレがおかれ、第2番は4曲の舞曲のあとに、有名なシャコンヌが置かれている。また、曲によっては曲の後半を「ドゥーブル」として、一種の変奏曲にしている。
※この「各曲について」の解説は、「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ」の解説の一部です。
「各曲について」を含む「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ」の記事については、「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ」の概要を参照ください。
- 各曲についてのページへのリンク