各国の早期警戒管制機一覧
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/04 03:14 UTC 版)
「早期警戒管制機」の記事における「各国の早期警戒管制機一覧」の解説
アメリカ合衆国 E-3 ボーイング707を基に開発。アメリカ空軍、イギリス空軍、フランス空軍、サウジアラビア空軍、NATOが使用。 E-10 E-3の空中警戒管制、E-8の地上目標監視、RC-135の電子情報収集を1機種で行える機体として構想されたが、開発はキャンセルされた。 E-767 ボーイング767-200ERを基に開発。航空自衛隊が使用。ボーイング767にE-3のシステムを搭載。 愛称はないが、アメリカ軍人からはE-3 AWACSと混同を避けるためか、「J-WACS:ジェイワックス」と呼ばれている。 ボーイング737 AEW&C ボーイング737-700を基に開発。オーストラリア空軍、韓国空軍、トルコ空軍が使用。 イギリス ニムロッド AEW.3 ニムロッドをベースに機首と尾部に大型レーダーを搭載したもの。予算問題から開発中止。 イスラエル ファルコン707 ボーイング707をベースにエルタ・システムズ製のAEW&CシステムであるEL/M-2075レーダーを 搭載し、チリで採用され"コンドル"の愛称で呼ばれている。 G550 CAEW ガルフストリーム G500をベースにしてEL/W-2085レーダーを搭載し、イスラエル空軍で採用され"ナフション・エイタム"の名称で呼ばれている。シンガポール空軍でも採用されている。 A-50EI イリューシンIl-76の早期警戒管制機型であるベリエフA-50"メインステイ"をベースに円盤型固定式のEL/W-2090レーダーを搭載しており、インド空軍で運用され、"A-50 ファルコン"の愛称でよばれている。 イラク バグダッド Il-76MD輸送機のカーゴランプの換わりに固定式のレドームを設けてフランスのトムソンCSF社製のTRS-2105タイガーGを搭載している。 アドナン1/2 上部のレドームにアドナン1はTRS-2100タイガーS、アドナン2はTRS-2105タイガーGレーダーを搭載したもの。湾岸戦争の際に破壊されたか、逃亡先のイラン空軍に捕獲されたといわれており、イラク戦争では存在が確認されていない。 インド DRDO AEW&CS (en) インド防衛研究開発機構(DRDO)が開発した固定空中監視レーダーを、エンブラエル ERJ 145の胴体上に装備した早期警戒管制機。インド空軍などで採用されている。 チリ コンドル 中国 KJ-1 Tu-4に自国製のレーダーを搭載。1971年に開発中止。 KJ-200 Y-8輸送機に自国製のレーダーを搭載。 KJ-2000 開発母機はIl-76。全て自国製レーダーを使用。 ソビエト連邦 / ロシア Tu-126 ソ連が使用。Tu-114旅客機をもとに開発。NATOコードネームは「モス」。 A-50 ソ連とロシアが使用。イリューシンIl-76をもとに開発(AEWまたはAEW&Cに分類される場合もある)。NATOコードネームは「メインステイ」。 A-100 Il-76MD-90A(Il-476)をもとに開発中の機体。2020年に完成予定である。 スウェーデン サーブ 340 AEW&C(英語版) サーブ 340に自国製のエリアイレーダーを搭載した機体。タイ空軍も運用。 グローバルアイ(英語版) ボンバルディア グローバル6000に自国製のエリアイERレーダーを搭載した機体。アラブ首長国連邦が運用。 スペイン C-295 AEW C-295にIAI製のレーダーシステムを搭載。試作のみでまだ採用国はない。 パキスタン サーブ 2000 AEW&C 開発母機はサーブ 2000。サーブ社がパキスタン空軍向けに開発。エリアイレーダーを搭載。 ブラジル R-99A(エンブラエル EMB 145 AEW&C) 開発母機はERJ 145。エリアイレーダーを搭載する。ギリシャ空軍、メキシコ空軍などでも運用。
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