古代〜中古とは? わかりやすく解説

古代〜中古

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 18:25 UTC 版)

鍼灸」の記事における「古代〜中古」の解説

春秋時代末から戦国時代には、「灸」はすでに用いられていたようで、「孟子」に灸治療に対す最古記載がある。現存する医書として実際鍼灸治療法が記載される最古のものとしては、馬王堆漢墓前漢・B.C.168)出土竹簡帛書はくしょ=絹に書かれたもの)に、「足臂十一脈灸経」「陰陽十一脈灸経甲本」「脈法」「陰陽脈死候」「五十二病方」等と名付けられたものがあるが、これらは全て「灸」に基づいた治療法の書である。施灸点としての経穴」や「経絡」という概念登場しているが、これら経絡経穴対する「鍼」の適用法確立したのは、後漢(~A.D.3世紀)の時代とされる。現在も活用される鍼灸古典医書黄帝内経(A.D.3世紀成立)』は、前述出土医書群の直系とされているが、記述される内容は、完全に「鍼」が主体体系シフトしている。これは、前漢から後漢に至る2〜3世紀の間に、本来「灸」による物理療法として生まれた治療技術体系が、「砭石」(へんせき=石のメスによる瀉血療法等を包含し、より簡便な「鍼」による物理療法として発展したことを示すものと考えられている。「灸」で見出され体表面の治療に役立つ部位経絡経穴)は、「鍼」による刺激にも対応することが発見され発展見たわけである。その後「灸」療法廃れたわけではなく病態対応した「灸」と「鍼」の使い分けがなされ、「鍼灸」として活用されてきた。『黄帝内経』の『素問異法方宜論篇には、華北平野北方より「灸」が、東方より「?石」が、南方より「九鍼=鍼」が、西方より「生薬方」が起こり中央の導引気功按摩ストレッチ)」と合わさって当時医療技術形成した伝説記されている。その後これら鍼灸技法は、陰陽五行思想融合し、独特の治療体系形成していく。 この時代鍼灸担った著明医家としては、史記列伝名を残す難経』の著者扁鵲や、三国時代魏志」に登場する華佗、『鍼灸甲乙経』を編纂へんさん)した皇甫謐などが居る。

※この「古代〜中古」の解説は、「鍼灸」の解説の一部です。
「古代〜中古」を含む「鍼灸」の記事については、「鍼灸」の概要を参照ください。

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