取捨選択・再構築
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/06 09:56 UTC 版)
「宇宙戦艦ヤマト2199」の記事における「取捨選択・再構築」の解説
旧作の矛盾点を解消したり、ストーリー展開のテンポなどを調整するため、さまざまな取捨選択や再構築が行われた。以下はその一部である。登場キャラクターのそれについては#登場キャラクター、登場メカのそれについては#登場メカもそれぞれ参照。なお、出渕は解消することで作品の面白みを削いでしまうような矛盾は残すと明言しており、いくつか解消されなかった矛盾もある。 ヤマトは戦艦大和の残骸からの改造ではなく、戦艦大和の残骸に偽装して建造。合わせて艦体の大きさを拡大し、例えば全長を旧作の265.8mから333.0mとした。これにより、旧作のサイズでは艦載機の搭載数に対して艦体が小さすぎるなどの矛盾を解消している。 旧作で波動エンジンが設計図の届いた数日後には完成してヤマトへ取り付けられていたように見えていた展開に論理付け(#イスカンダル人、#登場勢力・登場天体、#用語を参照)。 ヤマト乗組員の所属名や階級を変更や細分化(#地球人を参照)。かつ、「大佐」「少尉」「軍曹」といった旧軍式の階級呼称を用いず、「一佐」「三尉」「宙曹」といった現代日本の自衛隊での階級呼称に準じた設定を採用している。 艦内勤務には3交代制ぐらいが必要なはずなのに主要キャラクターが出ずっぱりなのは無理があることから3交代制を設定。加えて森雪が複数のポジションを兼任するのには無理があるという考えから、旧作での雪の役割を分担する新キャラクターを複数人設定(#地球人を参照)。 大マゼラン星雲の呼称を、2012年の現実に倣って大マゼラン銀河へ改称。地球からの距離も、同様の理由で14万8千光年から16万8千光年へ変更。 銀河系を旧作で描写されている渦巻銀河から現在推定されている棒渦巻銀河に変更。 ガミラスが地球汚染に用いた物質を変更。惑星改造についても、遊星爆弾での爆撃描写に加え、「ガミラスフォーミング」という用語を設定(#用語を参照)。 旧作で肌が青くなかったシュルツやガンツに理由付け(#ガミラス人を参照)。 旧作では、政府の方針としてヤマトをイスカンダルに向かわせているため、反対勢力は存在しなかったが、本作では政府も一枚岩ではなく、地球脱出計画(イズモ計画)を推進し、ヤマトがイスカンダルへ行くことを良く思わない勢力が存在し、それがヤマト艦内の人間関係にも影響している。一方のガミラス側もすべての国民がデスラーに忠誠を誓っているわけではなく、デスラーを暗殺しようとする者やデスラーに反旗を翻す者などが存在し、こちらも一枚岩ではなくなっている。 「宇宙戦艦ヤマト2199」のタイトルロゴの内、「宇宙戦艦ヤマト」の部分はテレビ版旧作のロゴの文字が踏襲されて採用されている。
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