反共姿勢とは? わかりやすく解説

反共姿勢

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 05:05 UTC 版)

ウォルト・ディズニー」の記事における「反共姿勢」の解説

第二次世界大戦後生前セルゲイ・エイゼンシュテイン親友だったことなどから、当時吹き荒れていたジョセフ・マッカーシーの「マッカーシズム赤狩り)」の嵐に巻き込まれる。彼は公聴会出頭し、「(冷戦前の)ソ連に『三匹の子ぶた』(1933年)を売ったことがある。非常に好評だった」と証言している。最終的に無実とされた。この様な形で赤狩りにこそ巻き込まれたが、戦時中冷戦中、自らが版権を持つキャラクターを軍や政府無償提供したり、自社労働組合激しく対立していた事から、当人はむしろ熱烈な保守派右派反共主義者考えられている。マッカーシー赤狩りでは、チャーリー・チャップリンジョン・ヒューストンウィリアム・ワイラーらも対象となった委員会への召喚証言拒否した10人の映画産業関係者ハリウッド・テン)は議会侮辱罪訴追され有罪判決を受け、業界から追放された(ハリウッド・ブラックリスト)。グレゴリー・ペックジュディ・ガーランドヘンリー・フォンダハンフリー・ボガートカーク・ダグラスバート・ランカスターベニー・グッドマンバンド・リーダー)、キャサリン・ヘプバーンらは赤狩り対す反対運動行ったグレゴリー・ペックは、リベラル代表格だった。一方でウォルト・ディズニーとともに政治家リチャード・ニクソンや、ロナルド・レーガン当時映画俳優組合SAG委員長)、ゲイリー・クーパーロバート・テイラーエリア・カザンらは告発者として協力したこの様指摘関連して、『闇の王ディズニー』を著したマーク・エリオットは、「赤狩りの時代に、ウォルトハリウッド内の映画人達の思想についてFBIへの熱心な密告者であった」と指摘している他、ディズニーランドモノレール開通時に、アナハイム近隣ヨーバリンダ出身で、赤狩り時代マッカーシーに近い反共主義者知られ共和党選出リチャード・ニクソン副大統領(後に大統領)を招待している。 なお、7年に及ぶ調査ディズニー社事前チェック無し出版されたゲイブラーの執筆による伝記、「Walt Disney」(邦題創造狂気)の中では、大戦中のプロパガンダへの協力姿勢は、当時労働組合との争い大戦による海外市場縮小により、経営圧迫されていたスタジオ生き残りのための方策一環であったこと、彼にとっても政府への協力には意義見出していなかったことが記述されている。同時に戦後赤狩り時代彼の反共的な姿勢は、労働組合によりスタジオ壊滅的打撃受けたことにたいする嫌悪感であったことを指摘している。ともあれウォルト最晩年1964年には、右派共和党員として大統領選出馬したタカ派バリー・ゴールドウォーター熱心に支持していた 。

※この「反共姿勢」の解説は、「ウォルト・ディズニー」の解説の一部です。
「反共姿勢」を含む「ウォルト・ディズニー」の記事については、「ウォルト・ディズニー」の概要を参照ください。

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