原子的標準に基づく周波数と時間とは? わかりやすく解説

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原子的標準に基づく周波数と時間

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 02:39 UTC 版)

日本標準時」の記事における「原子的標準に基づく周波数と時間」の解説

1960年昭和35年第13回国際電波科学連合 (URSI) 総会および第11回国際天文学連合 (IAU) 総会1961年)で、セシウム原子標準振動数 9192631770 Hz公認され、これに基づく新たな標準電波報時国際同期方式旧協定世界時)を具体化した1961年昭和36年9月1日郵政省告示により、標準電波について、いままでUT2を基にしていた周波数値を、アンモニアメーザ(3-2ダブルビーム標準器(原子周波数標準器)を一次標準として決定する変更し確度周波数で5×10−9時刻で0.05秒以内となる。ただし、UT2になるべく近く保つための周波数オフセット0.1秒のステップ調整を行うことになる(旧UTC方式。ただし、まだUTC採用されていない)。この時のオフセット値は−150×1010また、報時信号国際同期(1 ms以内)にも参加1962年昭和37年4月25日昭和37年文部省郵政省告示第1号により、「郵政省設置法規定基づいて発射する標準電波周波数については、郵政省電波研究所原子周波数標準器により、通報する標準時については東京天文台決定する中央標準時により、それぞれ偏差算出し、これを郵政省電波研究所において公表する」となる。 なお、この当時はまだ協定世界時 (UTC) が採用されていないので、東京天文台決定する中央標準時世界時 (UT2) +9時間である。 1964年昭和39年6月1日郵政省告示により、標準電波CCIR勧告方式全面改訂標準電波により通報され標準時確度中央標準時対し0.1 s以内となる。 9月第12回国際天文学連合 (IAU) 総会で、世界時 (UT2) と±0.1以内近似するように調整され旧協定世界時採用決議した1967年昭和42年10月パリ行われた第13回国際度量衡総会で、国際単位系における時間計量単位としての秒について、現在の原子時計に基づく定義が決定された(秒単位長さ暦表秒そのまま引き継いでいる)。ただし、日本では現行の協定世界時開始される1972年まで法改正が行われない12月東京天文台に、ヒューレット・パッカード製の原子時計納入される。 1969年昭和44年電波研究所で、実用セシウム標準群が水晶標準器の代わりに主役として標準時維持貢献するうになる

※この「原子的標準に基づく周波数と時間」の解説は、「日本標準時」の解説の一部です。
「原子的標準に基づく周波数と時間」を含む「日本標準時」の記事については、「日本標準時」の概要を参照ください。

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