勢力・社会形態
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/04 01:07 UTC 版)
「バッフの地球」と呼ばれる本星は、アンドロメダ銀河にあるソロ星を中心として、コスモ達の地球と点対称の位置にある、という設定だった。地球からの距離は約500万光年。ソロ・シップを追撃するバッフ・クランは、立ち寄った惑星についての知識を持っている事が多かった(第10話のクリスタル・スター、第34話のドウモウ・スター、第35話のナイト・スター等)。このことから、バッフ・クランはかなり広範囲の宇宙に調査隊を派遣したり、植民星を持っていたと考えられる(劇中、バッフ・クランのハンニバル・ゲンが地球連合のマーシャル・フランクリンに、地球人類の母星の存在する宙域以外は知っている、と豪語している)。 社会形態は、ズオウ大帝を頂点としたヒエラルキー制度。「サムライ」と呼ばれる軍人の階級は4つあり、上からハング、グラバ、バクサ、サビア。その下にゾウトと呼ばれる足軽ともいうべき階級がある。その他の社会階層については、ギンドロ・ジンムのような貴族。踊りを披露したミヤ・アイザックのような芸術家。そして奴隷の存在について言及された程度。工人・農民等の設定も存在したが、劇中ではジルバル・ドクが、元は技術者(工人)上がりのサムライとの言及があっただけである。 ギジェ・ザラルは元々下級貴族であるルネタの貴人上がりであり、サムライになった後、傭兵として別の階層(何の階層なのかは不明)に移ったことや、先述のジルバル・ドクの例から、階層は固定ではなく、望めば階層間の移動も可能なようである。ただし、ハンニバル・ゲンがニュース映像を見ながら、バイラル・ジンを含む大軍勢が到着前に巨神を倒せば「貴族になれる」と喜んだ時の反応から(第38話)、貴人から別階層への移行は可だが、逆に他の階層から貴人になるのは難しいのが分かる。 階級は基本的に世襲だが戦功によって上下するらしく、劇中のバッフ・クランは功名心に駆られて行動する人物が多かった。「サムライ」は地球の侍や騎士のように名誉を重んじる、という設定だった(「カミカゼ」と呼ぶ特攻攻撃や、自殺としての「切腹」の概念を持っていた)。 かなり軍事に偏った社会で、バッフ・クラン宇宙軍は宇宙戦艦・巡洋艦や戦闘用の航空機、重機動メカとよばれる巨大な機動兵器を多数所有していた。ただし、それらの軍備はコスモ達の地球人類と出会う以前から装備が進んでおり、戦闘経験も豊富であるなど、特に異星人対策ではなく、同一人類内での支配体制維持のためであった可能性が高い。 ほかに「オーメ財団」という貴人の勢力が存在し、バッフ・クラン内で宇宙軍と覇権争いをしていたらしい。私設軍による作戦が失敗したために宇宙軍と手を組み、共同してイデオン打倒を目指した(特に宇宙軍総司令ドバ・アジバは財団総裁ギンドロ・ジンムと懇意であり、共にイデの力によるズオウ打倒を目論んでいた)。超巨大加粒子砲ガンド・ロワは、オーメ財団が建造した。
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