創業のストーリー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/27 08:04 UTC 版)
「シーネット (企業)」の記事における「創業のストーリー」の解説
1989年、創業者小野崎伸彦は当時勤務していた無線通信機メーカーが新たにテキサス州ダラスに立ち上げた物流拠点のシステム構築のため、米国支社にCIOとして赴任した。ダラス空港からは全米主要都市に直行便が就航しており、その利便性から北米における新たなハブ拠点として選択されていたのである。 現地に赴き情報収集を始めた小野崎は、アメリカの合理主義を極めた【cross-docking】という最先端の倉庫管理システムメソッドに触れ、衝撃を受けた。それはメーカー倉庫からセンターへ、センターから小売店へと次々に入出庫を連携する事で商品を倉庫に眠らせない、最適効率での運用管理を実現するシステムだった。 その概念を取り入れて米国支社でのシステムを立ち上げた小野崎は、『このメソッドは必ず日本でも倉庫管理の基盤となる』という確信を持った。 当時、物流業や倉庫業はエッセンシャルビジネスにも関わらず3Kと言われ、社会的評価にハンディキャップを背負っていたのである。 ダラスでのミッションを遂行して帰国した小野崎は、1992年、当時アメリカで苦楽を共にして同じ使命感を共有していたチームを率いてスピンアウトし、株式会社シーネットを設立した。 物流ITにおける7人の侍である。 創業の地に選んだのは千葉県船橋市。 JR線、京成線、東武線が乗り入れる地域交通のハブであり、何より京葉地域の倉庫業が集約する東葛地区に近いことが決め手となった。 最先端のITの力で日本の物流を変えるという青雲の志をもって公式サイトのドメインにcross-docking.comと命名、倉庫管理システム(WMS)をコアビジネスとして事業をスタートした。 以来、数々の現場での課題解決を通じ、物流現場に潜む様々な需要を感知するとともに、音声認識技術を応用したピッキングシステムや、画像認識技術を応用したエビデンスマネジメントシステムなど、一貫して最先端の技術を現場業務に役立てるソリューションに積極的に先行投資を行った。 現在では【物流×ITで社会を明るくする】というミッションステートメントのもと、グループ全社でクラウド型倉庫管理システム(WMS)を核として、音声認識、画像認識、物流機器トラッキング、物流品質モニタ、協働・自律型運搬支援ロボット、データアナリティクスなど総合的に物流事業を支援するソリューションを提供している。 ※出典:当事者への取材による
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