初代(1996年-2006年)XK8/XKR
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「ジャガー・XK」の記事における「初代(1996年-2006年)XK8/XKR」の解説
1996年10月デビュー。コードネームは「X100」。デザインは故ジェフ・ローソンによるもので、XK-Eを彷彿とさせるものとなっている。 ボディ形状はクーペとコンバーチブルの2タイプで、前者は足回りのセッティングや内装を変え、「クラシック」と「スポーツ」という2つのグレードが設定された。 コンバーチブルは開閉には20秒ほどしかかからない電動のソフトトップを持っており、クローズ時の快適性もXJSより向上していた。内装はクーペがファブリックとレザーのコンビシートを標準とし、コンバーチブルはレザーシートを標準としていた。もちろん、クーペでもオールレザーのシートが選べた。いずれも、エンジンは自然吸気4リッターV8のみ。 1997年10月 - マイナーチェンジ。主にエクステリアに変更を受けた。フロントバンパー、リアバンパー、サイドプレスライン、リアスポイラー、エグゾーストパイプなどのデザインを変更した。また、オプションで新デザインのアロイホイールが採用された。また、クーペのグレードは何もグレード名のないXK8と、XK8クラシックの2本に改められた。 1998年10月 - マイナーチェンジ。クーペが形式変更を受ける(GF-JEDA→GF-JEDC)。 1999年2月 - スーパーチャージャーを搭載した「XKRクーペ」およびXKR「コンバーチブル」が発表された。この時点で自然吸気の「XKコンバーチブル」は姿を消し、オープンモデルは過給モデル1本のラインナップとなった。10月 - この年から各モデルにCDナビが標準装備される。 2000年10月 - マイナーチェンジ。主にエクステリアに変更を受ける。また、ナビがDVDナビに進化した。12月 - 50台限定で「XKR シルバーストーン」が発売される。このモデルは主に足回りに強化を受けており、強化されたサスペンション、ブレンボ製ブレーキシステム、大径アロイホイール(20インチ)などを装備していた。 2001年11月、ジャガー社の創設者であるウィリアム・ライオンズの生誕100年を祝う「XKR100」が、500台のみ世界中で限定販売された。日本市場へは、XKR100クーペ50台が割り当てられた。外装は特別色のアンスラサイトマイカ、内装は特別仕様のレザー・インテリア。その他、専用装備として、BBS社製のMontrealアロイホイール(20インチ)、ブレンボ製ブレーキキャリパーなどが用意された。 2002年11月 - マイナーチェンジ。搭載されるエンジンの排気量が4.2リッターへと引き上げられ、それに伴いトランスミッションは6速ATとなった。最大出力および最大トルクは、NAのXK8クーペ・クラシックが304ps/6,000rpmと42.9kg・m/4,100rpm、過給モデルのXKRクーペおよびXKRコンバーチブルが406ps/6,100rpmと56.4kg・m/3500rpmと、いずれも向上した。エクステリアも、灯火類を中心に変更を受けた。 2003年5月 - マイナーチェンジ。センサーによる衝突防止安全技術ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)がオプションで設定された。 2004年5月 - マイナーチェンジ。エクステリアに大きな変更を受けた。最も大きく変わったのはフロントバンパーのデザインで、フロントエアインテークの下部にもうひとつエアインテークが設けられた。その他灯火類、リアバンパー、サイドのプレスライン、リアスポイラー、エグゾーストパイプなどのデザイン変更が行われた。また、オプションで新デザインのアロイホイールが採用された。 2004年10月 - 限定モデルである「ブラックナイト」が設定された。インテリア・エクステリアともブラックを設定。運動性能を高めるべくクーペハンドリングパック(特別セッティングされたCATSダンピングコントロール、ハード仕様スプリング、アンチロールバー、高剛性ステアリングラックを採用)や20インチアロイホイールを採用した。インテリアでは、アルミニウムインテリアパック、三連メーターゲージなどを装着する。また、ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)を標準装備した。クーペ20台、コンバーチブル5台のみの限定発売であった。 2005年5月 - 限定車Cパック、Dパック、Eパックを設定。それぞれのアルファベットはかつてのジャガー社の名車Cタイプ、Dタイプ、Eタイプにちなむものである。Cパックは19インチアトラスアロイホイール、ACC、リバースパーク・コントロール、プレミアムサウンドシステムなどを装備した。Dパックは、クーペハンドリングパック、20インチデトロイトR Performanceアロイホイール、レッドペインテッドブレーキキャリパー(ブレンボ社製対向4ピストン)などを装備。Eパックは、アイボリートリム、20インチセパンR Performanceアロイホイール、レカロスポーツシート、リバースパーク・コントロールなどを装備した。 2005年9月 - クーペとコンバーチブルそれぞれに最終限定車「XKR 4.2-S」を設定。ボディカラーは4色が特別設定された。インテリアには限定仕様のエルムウッドトリム、チェッカーフラッグをあしらったバッジやトレッドプレート、アルミニウムインテリアパック、プレミアムサウンドシステムなどを装備した。
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