初代(1977年-1989年)E24
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「BMW・6シリーズ」の記事における「初代(1977年-1989年)E24」の解説
E24は、ドイツの自動車メーカーBMWが生産するラグジュアリー・クーペモデルに付けられたコードネームである。 当時のBMWのフラッグシップクーペであり、『世界一美しいクーペ』と評され、今なお愛好家が多い。 1976年、ジュネーヴモーターショーで630CSと633CSiが発表された。 1978年、635CSiが発表された。専用の3.5Lエンジンを搭載し、トランスミッションは5速MTが採用された。エクステリアではフロントスポイラーやリアスポイラー、サイドストライプが標準装備された。 1979年、小変更を行い、キャブレター仕様の630CSがライン落ちし、インジェクター仕様の628CSiに入れ替わった。エンジンは528iから流用された。 1982年、初の大規模マイナーチェンジが行われた。これはベースモデルの5シリーズがフルモデルチェンジを行った為で、サスペンションなどが一新された。また、635CSiについてはエンジンが一新された。内装では5シリーズに準じたドライバーに定期点検を促すSI(サービスインターバル)メーターや、瞬間燃費計が追加された。5シリーズのモデルチェンジと同様、エクステリアに大きな変化は見られなかった。 1987年、最後のマイナーチェンジを行い、新型735i(E32)で採用された第3世代DME(デジタル・モーター・エレクトロニクス)制御のビッグシックスエンジンを採用した。これに伴い、主に米国と日本向けだった触媒付き仕様の出力が大幅に向上した(185hpから211hpに)。さらに、衝撃吸収バンパーの装着(米国仕様では発売当初から装備)、エアロの標準装備によりエクステリアが大きく変化した。このいわゆる後期型の635CSiAには賛否両論があり、それゆえ1987年以前の中期型はアイアンバンパーと呼ばれ、6シリーズの本来の美しさを持つ最後のモデルとして好む人も多い。 1989年、生産終了。同年に開催されたフランクフルトモーターショーで6シリーズ(E24)の事実上の後継モデル、8シリーズ(E31)が発表された。 日本仕様車は昭和50年代の厳重化された排ガス規制により、ほぼ全年式にわたり米国仕様車をベースとしていた。ただし、全グレードでMTが選択できた米国と違い、日本仕様車はM6を除き全車ATを装備していた点が大きく異なる。
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