分離運動
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イタリア統一のプロセスはオーストリアの支配を終わらせるという意味で、同時代の人々からは全般的に支持されていた。それにも関わらず、19世紀にも反対者は存在しており(特に併合された諸国の支配層)、この地域主義への支持は現代にも続いている。政党活動に代表される2つの主要な分離運動が存在しており、北部の北部同盟 (Lega Nord) と南部のシチリア独立運動 (M.I.S.) である。南部の分離運動は主に王国政府に対する民衆蜂起に由来している(両シチリア独立運動)。北部同盟は国会に議員を送り込んでおり、以前は国政選挙での得票率は5%に満たなかったが、2008年の総選挙では全国レベルで8%を獲得し躍進を遂げている。 ヴェネト地方では自治または独立に向けた機運が高まっている。2009年の選挙では同地方の北部同盟の得票率は28.4%、与党自由の人民(PDL)は29.3%に達した。PDLの主導的議員の中にはイタリア国家の枠組み内でヴェネト地方に自治権(独立ではない)を与える意向を示す者もいる。 ボルツァーノ自治県には多数派ドイツ系住民を中心とした完全自治またはオーストリアとの統合を目的とする分離運動があり、この運動は第二次世界大戦後に強まった。分離主義政党は現在でも存在しているが、イタリア政府が自治権を拡大したことによって沈静化している。
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分離運動
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/27 05:59 UTC 版)
学齢超過者の中学校入学に関しては、その重要性を訴える人々も多いが、その中には夜間中学の増設によってそれを実現しようとする立場の動きもある。こういった主張では、学齢超過者は一般の(昼の)中学校に入学するのではなく、一般の中学校内に設けられた夜間学級や、夜間中学専用校に入学するべきであるとしている。それらの運動では、なぜ一般の中学校ではいけないのかについて触れられていない場合も多い。もちろん、法制度上は夜間中学でも一般の中学校でも学齢超過者の受け入れについて異なることはない。 また、教育委員会などの行政組織も、夜間中学がある地域では学齢超過者は一律に夜間中学に誘導するなどして昼の中学校から締め出す例も見られる。こういった分離運動に対しては、特に南米系の外国人やその支援団体からは不満が出ている。なお、夜間中学の増設を望む声の中には、「一般の中学校への入学は断られるから、夜間中学に行くしかない」との前提のものもあり、必ずしもそれらの意見のすべてがこういった分離を支持しているわけではない。 現時点では、政府は夜間中学校の増設も、一般の中学校の年齢制限緩和も、特に打ち出していない。ただし生徒数的には、中学校全体の学齢超過者比率は上昇傾向にあり(前記国勢調査)、夜間中学の生徒数は変動が激しいが減少傾向にあるため、分離教育の潮流はやや弱まっているとも考えられる。
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